重松清

『空より高く』(中央公論新社、2012/9) もうすぐ閉校となる高校の、最後の3年生たちの物語。初出は2005年の読売新聞。連載時にも読んでいたが、それほど大きな違いはないように思う(後述)。 感想はストーリーが再読でも面白く読めたのと、あとは重松清の…

『星をつくった男 阿久悠と、その時代』(講談社文庫、2012/9) 文庫になったので再読。阿久の言葉は「説教」(近田春夫)であるとか「提言や説得」(秋元康)だといった指摘が印象に残った。重松清の小説も、しばしば説教くさいと批判的にいわれるわけだが…

明治大学阿久悠記念館・開館1周年記念対談 きょう13:00から14:30まで、明治大学リバティタワー8F1083教室にて。 大ざっぱな内容は、飯田久彦さんのこれまでの仕事(ピンク・レディーなど)を振り返るというもの。それはそのまま阿久悠を語ることにもつながっ…

きのう 広島女学院高校の文化講演会に招かれたそうだ。サインをもらったというツイートがいくつもあった。 ふと思ったのだが、ここみたいに中高一貫の学校で、中学受験をしてる人たちだと、重松清を知ってる割合も大きいのかな。 http://jyogakuin.typepad.j…

講演 10/20(土)、10:00から成増アクトホールにて。往復はがきでの事前申込みが必要。先着450人。 タイトルは「ことばの力」で、(板橋)区制80周年記念読書推進講演会と銘打たれている。 気になったのは、時間が午前だということ。この手の講演は昼過ぎの…

阿久悠記念館1周年企画 10/13、明治大学リバティタワーで飯田久彦さんと対談。入場無料で先着150人。事前申込が必要とのこと。 http://www.meiji.ac.jp/akuyou/news/2012/6t5h7p00000d9ahs.html 春名風花さんのツイート 模試で出た重松清の「バスに乗って」…

新刊 『空より高く』が9月下旬に中央公論新社から刊行予定になっている。連載終了からおよそ7年。 未刊行のものがいくつもあるなか、出してほしいという意見を一番みかけたのがこれだった。 文庫解説 このたび中公文庫にて復刊された池澤夏樹『楽しい終末』…

第6回「ことばと学びをひらく会」研究大会 重松清による記念講演「ことばの力」が予定されている。10/20、慶應義塾大学(三田キャンパス)にて。 参加は有料で、教育関係者か学生・院生に限るとのこと。 http://www.kotoba-manabi.jp/kai06/kai06_info.html …

『さすらい猫ノアの伝説2 転校生は黒猫がお好きの巻』(青い鳥文庫、2012/7)

内容はさておき、これどういう理由で書いたんだろう。たとえば『なぎさの媚薬』だったら、官能小説が好きだから4冊分も続いたと説明がつく。 しかし、本書は2作目として書くほど愛着があったのか。別にあったらあったでいいのだが、私にはそう考えられない。…

平岡篤頼文庫第3回講演会 昨日14時過ぎから。 文庫へは信濃追分*1駅から西北西2.5kmほど。徒歩で40分かけていった。その他、駅前にタクシー乗り場もあるし、町内循環バス西コースでも近くまでいける。 ちなみにグーグルマップでは「平岡篤頼文庫」と検索すれ…

koboイーブックストア ここ数日、楽天の電子書籍販売サイトで、重松清「コーヒーもう一杯」が「本日のトップ50」の1位になっている。 この作品は、以前キーコーヒーのサイトに掲載されたもの。本としては『あなたに、大切な香りの記憶はありますか?』という…

『花椿』8月号 資生堂の企業文化誌『花椿』に短編小説「目覚まし時計」が掲載されている(挿絵含め6ページ、絵:立花文穂)。シールをためるともらえる景品のお話。 資生堂の施設・店舗カウンターで入手できるが、iOS・Androidのアプリで閲覧することもでき…

「バス、デッドエンド」まとめ 『別冊文藝春秋』2006年9月号で連載開始。2009年5月号で完結(全17回。雑誌が隔月刊なので休載はなし)。 完結号に「近く小社より単行本として刊行されます」と記載があるものの、今日まで出版されていない。 「新書の棚から」…

王様のブランチ 先週(6/23)の放送に、GOING UNDER GROUND松本素生が出演。そこで、「トワイライト」が重松清の同名作品に影響されたものだと語ったそうだ。 ゴーイングはちゃんと聞いたことはないが、4年ぐらい前にフェスで一度だけ耳にした。出番の最後に…

『トワイライト』 ツイッターで知ってえらくびっくりしたのだが、しょっぱな本文の1ページ目から「高橋克也」なる人物が出てくる。 ちなみに初出は2001年から2002年にかけての『オール讀物』。連載開始時すでにオウム高橋は特別手配されている。 中国新聞 同…

「白夜のタンゴ」 『STORY』で連載されていた上記タイトルは、7月号で最終話。刊行予定などは特に記載がなかった。 『青春と読書』2011年10月号 第9回開高健ノンフィクション賞受賞作発表に合わせて、選評が掲載されている。ウェブでも読める。作品の梗概は…

先日のトークセッション 和久井光司さんとのトークの模様がYouTubeでフルに見られる。1時間32分もある! http://www.youtube.com/watch?v=DI6hay8cBlQ また「ジュンク堂書店Podcast」でも聞くことができる。 『小説新潮』2011年7月号 第24回山本周五郎賞決定…

ツイッターから拾い物 赤湯温泉の旅館にあったメッセージだそうな。 http://twitpic.com/5ag8ce 「赤ヘル1975」(『小説現代』) 連載開始時、中国新聞の記事に全8回とあったが、すでにその回数は超えている。2011年8月号がスタートで今年6月号まで継続中(…

『オール讀物』2011年11月号 第91回「オール讀物新人賞」発表に合わせて選評が掲載されている。重松清の選考委員としての仕事は今回が最後。その他、石田衣良・杉本章子の選評にも同様のむねが書かれている(全員いっぺんに交代?)。 『文藝春秋』2011年10…

NHKドラマ『とんび』DVD&ブルーレイ化 7/25発売。DVDレンタルも同日スタートとのこと。私としては録画してあるから別にいいかな。 http://www.vap.co.jp/tonbi/ http://www.nhk.or.jp/drama-blog/1310/120728.html 上田欣也さんのブログ 熊本県合志市議会議…

BSジャパン「黒い報告書」 明日が初回放送。重松清は「第二の報告書」に原案として名を連ねているものの、役柄の設定などはドラマ化にあたって変わってる、かな。 第44回中国短編文学賞 入賞者の発表に合わせて、「選考を終えて」の文章が掲載されている。 h…

本日付毎日新聞(地方版) 先月の講演会「小説を書こう」にて、「ブラック・ジャック」を絶賛(下記URLより)。 http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20120604ddlk35070179000c.html 今週末 信州大学医学部附属病院にておこなわれる第36回日本遺伝カウン…

和久井光司さんトークセッション ジュンク堂池袋本店にて、19時半から21時過ぎまで。 今回の本が山平に焦点を当てたものだとしたら、きょうの話は同時代の音楽シーンだとか、あるいはふたりの境遇から見た山平を語るものだったと思う。本とはほとんど重なら…

「黒い報告書」ドラマ化 『週刊新潮』の名物企画がBSジャパンにてドラマ化。毎回二本立てになっていて、6/9(初回)放送の第2話が重松清原案の「誘蛾灯の女」。2010年3月刊行の『黒い報告書2』(新潮文庫)に収録されている。 http://www.bs-j.co.jp/newtitl…

帯文 菊池治男著『開高健とオーパ!を歩く』(河出書房新社)の帯文を書いているそう。 ラジオ出演 3/7放送分のニッポン放送「マイプレイリスト」でパーソナリティを担当したそう。選曲テーマは「北国フォーク」。 http://www.1242.com/my-playlist/?date=20…

講演 5/19、横浜にて。定員は先着500名で、料金は1000円。よこはまチャイルドラインの開設10周年記念。 http://www.yokohama-childline.or.jp/kouenkai-20120519/ 『波』3月号 庄司薫の「薫くんシリーズ4部作」がこのたび新潮文庫に加わることについて、歓迎…

新刊 日刊ゲンダイにて連載中の「希望の地図」は、3/11に幻冬舎から単行本が刊行予定とのこと。連載は現在「エピローグ」で、終了間近の模様。 WEB本の雑誌 「「お金貸して」にどう答える?」という記事で、『みんなのなやみ2』の内容が紹介されている。 htt…

日本経済新聞夕刊 「ファミレス」第1回が掲載。 アメトーーク 本日放送の「読書芸人」で、エリートヤンキーの橘さんが『カシオペアの丘で』(文庫版)をいま読んでいる本として紹介していた。重松清が大好きだそう。

新連載 昨日付の日経夕刊によると、50代の男性3人が主人公の小説「ファミレス」が2/2から始まるそう。 それで、日刊ゲンダイの連載はもしかしたら終わるのかなと思ってる。というのは、先日直木賞を受賞された葉室さんの連載が2月中旬から始まるから、入れ替…

土曜ドラマスペシャル「とんび」後編 楽しめた。なかでも、アキラが日比野克彦にインタビューするシーン。原作にはなかったと思うが、よく考えついたなと思う。ずばり日比野克彦だもんな。 重松清が『早稲田文学』に携わるようになったころから、表紙が日比…