平岡篤頼文庫第3回講演会

昨日14時過ぎから。
文庫へは信濃追分*1駅から西北西2.5kmほど。徒歩で40分かけていった。その他、駅前にタクシー乗り場もあるし、町内循環バス西コースでも近くまでいける。
ちなみにグーグルマップでは「平岡篤頼文庫」と検索すれば表示される(住所で調べても正しい場所を指してくれない)。

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講演内容は大ざっぱにまとめると、平岡先生や早稲田文学での思い出、あるいは小説以外も執筆するなかで小説に対して思うことなど。
無料の催しに不満をいうのもなんだが、全体の流れがなかったので、満足度は5割ぐらい。それでも近況は聞けたから、足を運ぶ意味は十分あった。
ノンフィクションをやる理由、小説で表現できること。これら個別には言及したのだが、複合的な話もほしかった。たとえばひとつの題材があったとして、適切な形式をどう選ぶのか、など。『希望の地図』のドキュメントノベルにもからめて。
あとは平岡先生から「裏の仕事はやめろ」といわれたこと(『en-taxi』10号)については、きょうの流れならば聞きたかった。裏の仕事、すなわち小説以外。あれもこれもで体が病むのを心配する言葉だったようだが、小説以外は裏とされた。
私には、表裏一体で重松清ができているという思いがある。だから、早くに死のうとも、先生の期待に応えられなくとも、これからも裏の仕事をやっていく、といってほしかったね。自分としては。

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講演は文庫の庭でおこなわれた。木漏れ日がわずかに差し込む、涼しく快適な空間。また、ビニールシートに座って聞けた*2のも、リラックスできた。
終了後には、なかなか見られないサインをする光景があった。

文庫解説

有川浩フリーター、家を買う。』(幻冬舎文庫)の解説を書いている。

*1:しなのおいわけ。無人駅。ただしGWと夏休みは9-15で乗車券販売あり(ウィキペディアより)。ちなみに駅員が売るのは硬券だった。

*2:後から申し込んだため。大多数の人はパイプ椅子。