「NNNドキュメント'13 ニッポンの性教育 セックスをどこまで教えるか」

教えたい親、戸惑う現場、反発する国会議員……。光の見えないニッポンの性教育を追う。
目新しかったのは、実際に講師が中学生へ教えているシーン。はじめに捨て子事件を紹介することから始まった。
これは大事だと思う。好奇心に応えるの主目的にすると、どうしても賛否両論になってしまう。そうではなくて、望まない妊娠の不利益を伝える。
たとえば社会の授業では、あやしい商法について学ぶ。それがありなら、なぜ同じ不利益を知るのでも、性行為に関することはアウトなのか。まったくわからない。
子を捨てずとも、心のつながっていないふたりだと、早期に離婚するケースもあるだろう。そこまでを望まない妊娠の影響としてフォローしてほしい。
また、「教えたければ家庭で」という声もある。しかし、そうなるとすべての家でなされるとは限らない。結局、困るのは子どもなので、家庭実施論は却下していいだろう。
セックスの何たるかを知らぬまま、子どもが犠牲になっていくのが私は嫌だ。