福満しげゆき著『うちの妻ってどうでしょう?3』(ACTION COMICS、2010/8)

彼の本はそう頻繁に出るわけじゃない。だから一気に読むんじゃなくて、ちょっとずつにしようとは思うのだが、抑制がきかなかった。やはり面白い。
特によかったのは「ストーカー肯定」「ストーカー否定」「キャバクラ軍団」「ネットについて」あたり。「物をなくす妻」の、自分しかいなきゃ自分に過失があるという考えは私もよくするので、いたく共感した。
そして「あとがき」について。2巻に続いてなのだが、作品をブログで誉めてもらえないか、と書いている。
ここを読んで、著者のことを姑息なやつだと思うだろうか。私は逆に考える。
つまらない作品なのに、誉めろといわれて誉めるやつはいない。要するに、いいものを描いているという自信がなければ、「誉めて」とお願いすることもできないと思うのだ。