三枝義浩著『「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」「東京大空襲」』(KCデラックス)

帯には、横山秀夫の推薦文。タイトル「」の2本立て。前者は2回、後者は1回読み切りで、『週刊少年マガジン』に掲載された。
「ネルソンさん…」は、人を殺すという行いは何を意味するのか、戦争にいくとはどういうことなのかを鮮明に示してくれる。
東京大空襲」は、戦争がもたらす別離の悲しさ、それを乗り越える強い決意が描かれている。
総じてストーリーが単調かな。ドキュメントである以上、やむをえないのかもしれないが。

天河信彦×皇なつき著『アルカイック・チェイン』(BLADE COMICS)

最初から最後まで「何これ?」の世界。まったくわけがわからなかった。絵は透明感があっていい。背景の手抜きもない。誉めるところはそこだけか。
ここのところ、暇つぶしに本屋で1冊完結の漫画を買っている。こういう駄作を買ってしまうと、ああ、やっぱり無名の漫画家ではなく、大御所の作品にしとけばよかったなあ、なんて思う。
まあ、よく考えてみれば、つまんないから1冊分で打ち切りになっている、とも考えられる。