ケリー・マクゴニガル著『スタンフォードの「英語ができる自分」になる教室』(Kindle版、2014/11)

日々の英語学習に、BS1の「ABCニュースシャワー」を見ている。

ところがこの番組、けっこう休みが多い。たとえば8月は、2週間ちょっと放送がなかったのかな。地上波で高校野球をやるから、その関係でいろいろあるんだろう。

で、何か他の勉強をしなきゃということで本書を購入。

結論から書くと、今後の生き方が変わるレベルにいい本だった。

内容の一例をあげると、頑張って勉強した次の日に「きのう一生懸命やったからきょうはいいや……」みたいな心境によくなると思う。そういう気持ちにどう向き合えばいいのかが書いてある。学習につまづくメカニズムを知ることで、自分が強くなれた気がする。

これを読んでいる間は、勉強が楽しくてしかたなかった。日常生活も大きく変わる。何か失敗したとして、落ち込んだり自分を責めるのではなく、次にどうするかへ意識を集中できるようになった。

本当に出会えてよかった一冊。ケリーの他の本も機会があれば。

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巻頭文によると、本書は英語学習誌に掲載されたインタビューと連載をまとめたもの。見開きの左ページに英文、右ページに日本語訳という構成になっている。

著者が言いよどんだところを、そのまま英文で再現してあるのがよかった。きれいに直してないから、リスニングの確認が容易。

英文はたぶんセンター試験レベル。すんなり読めるし、語注が多いので辞書を引くようなこともない。でも、日本語訳はあって助かった。心理学だから、字面を読めても内容的にどういうことをいってるんだろうなという部分がいくつかあった。