「NNNドキュメント'13 死刑囚の子 殺された母と、殺した父へ」

25歳の青年。被害者遺族でありながら、加害者遺族でもある。そんな複雑な境遇を生きる男性の姿を追った。
朝日の「記者レビュー」(佐藤美鈴)で取り上げられていたので見たが、ものすごくひきつけられた。それは境遇への関心よりも、むしろ男性の話しぶりについて。言葉というものをよく知っている人の語りだなと思った。まるでドラマかのように、彼が発するのは物語る人の言葉だった。
最初は読書家なのかなと考えた。ただ、講演をやっているようだから、人をひきつける話し方をわかっているのかもしれない。いずれにせよ、表現力ある人の話は深みがあって、興味のつきないものだった。
6/24未明放送。