『たのしい中央線』(太田出版ISBN:4872339371

というムックに、昨年暮れあたりから、直木賞受賞後まで、お昼に何を食べたかの写真日記みたいなものが、インタビューとあわせて全8ページ掲載されている。
http://deco-tokyo.com/tanoshu1.htm
情熱大陸を見て、お昼はどうしているんだろうと疑問に思っていたので、この企画はうれしい。
自宅では週4くらいで料理をするけれど、仕事場のほうではできないらしく、11:30に休憩に入り、ランチを楽しむという。
写真を見ていて、食べる量の多い少ないの差が激しいなと思った。体調にもよるのかな、それとも多かろうが少なかろうが気にしないのかな。

サイン会

『いつも旅のなか』(アクセス・パブリッシング)刊行記念ということで、きのう14:00から紀伊国屋書店新宿本店にて。
紀伊国屋書店でやるサイン会の整理券には、著者へのメッセージ欄があり、いつもどんなことを書こうかと気をもむ。
最初はこんなふうにしようかと思った。
「来月、仕事で海外にいかれると聞きました。雑誌の仕事なのか、はたまたテレビなのかわかりませんが、読者なり視聴者に、おみやげを買ってきていただけるとうれしいです」
だけど、ずうずうしいかなと思って、結局いつものように無難なことを書いた。
いろいろと図書館で読みたい雑誌があったので、お昼ごはんを食べる時間もなく、新宿に13:45到着。5分ぐらい歩いて紀伊国屋書店へ。階段上がって3Fのトイレに入ったら、狭いのに7、8人ぐらい中にいて、やたらと混んでいる。
1フロア降りて会場になっている2Fにいったけど、並びの列は3Fと4Fの中間点ぐらいにあり、結局ふたたび階段をあがることに。休日ということもあってか、待っている客は老若男女さまざま。しいていえば、年配の女性が少なかったかな。恋人同士な感じの人たちもいて、うらやましかった(と思えるのは、たぶん私の気分がよかったからだろう。いらいらしてたり、なにかむかつくことがあったりすると、恋人たちがにぎりあう手を、ひきはがしたくなる)。
ここではいつも、フロア一角の通路脇に会場を設け、そこからちょっと離れた場所にある階段に列を作る。なので、直接見えたわけじゃないけど、だいたい予定通りの時間に始まったようだ。
しかし、なかなか列が進まない。持ち歩いている新書を読みながら、のんびりとする。そのうちに、どんどん列が動くようになったので、かばんのなかに本をしまって、腕組みしながら待つ。最初のうちなかなか進まなかったのは、いっしょに写真撮ってもらう人が多かったからかな。これも見えてたわけじゃないから、想像に過ぎないんだけど。
列が進んで2Fのところまで降りてくると、店員が順番に「○名様どうぞ」といって、会場のほうへ進むよう、うながす。だいたい常時3、4人が、サインしている机の前で待つことになる。
机の周囲には、手前側から、サインしている間に本がずれないように抑える女性、角田さん、そして奥に座っている男性が落款をする。
私の前に並んでいた人が、角田さんとなにかお話しているのを見て、「ああ、また私は、掛けるべき言葉を用意してこなかったなあ」と思った。
本をちょっぴり斜めにおいてサインをする角田さん。いつも感じることだけど、なぜ彼女はこんなに落ち着いているのだろう。あせりというものが、まったく見られない。たぶん、地震や火事で避難するときに、おさない、かけない、しゃべらないをきちんと守る人なんだろうな思った。
本を受け取り、そばの階段のところまで歩いていって、かばんの中に本をしまい、店の外に出る。ほんの一瞬のことだけど、やっぱりサインをもらうのはうれしいし、気持ちが晴れる。そのせいか、靖国通りの街路樹の緑が、いつもより輝いて見えた。
ちなみにこのサイン会が終わった後、リブロ池袋店でも17:00から、同様の催しがあった。角田さんには、本当にお疲れ様の一言だ。

小説新潮』5月号

第4回R-18文学賞(角田さんと山本文緒さんが選考委員)発表ということで、写真と簡単なコメントが出ている。
また、選評が新潮社のサイトに。
http://www.shinchosha.co.jp/r18/senpyo_kakuta.html
関係ないけど、ようやく顔出しOKになった豊島ミホの写真も載っていた。