「ザ・ノンフィクション 鉄は熱いうちに 15歳 自衛隊物語」

武山駐屯地にある自衛隊の高等工科学校。10代半ばの少年たちが、親元を離れて厳しい指導のもとで生活する。番組はそのなかの2人にスポットをあてた。
多田くんは、「将来パイロットに」と望む父に促されて入校。しかも、通っていた高校をやめてまで……。体力的にもたないことは父も事前に予測しており、みながすんなり書く宣誓書への署名さえ苦しむ。
片野くんは、大家族の一員で、家計を楽にしようと考えて入校。宿舎・食事が無料で、手取りにして8万円ほどの給料が出るからだ。
そんな2人と、家族の様子を切り取った番組だったのだが、率直に面白かった。未知のものを知る面白さがあった。そんな学校があることすら知らなかったから。
いいなと思ったのは、学校生活の写真が親元に送られてくるところ。やはり、やめさせないための工夫が必要なのだろう。この年代の子だと、親の学校に対する印象も大事だからね。
逆にひどく感じたのは、洗濯物を干す場所がぎゅうぎゅうだったこと。人数多いんだろうが、そのぐらいのスペースは用意してあげられないのかなと。
多田くん、片野くんともに、苦難を乗り越えてめでたしめでたしだが、欲をいうとやめる男の子も素材にほしかった。これだとある意味、学校の宣伝映像だもんな。
3/10、BSフジにて再放送(本放送は2011年6月)。