「ザ・ノンフィクション 偏差値じゃない。 奇跡の高校将棋部」

盛岡市にある私立岩手高校。50を切る学校偏差値ながら、ラ・サールや灘と渡り合う将棋部*1。番組はその活動の様子に迫る。
メインで登場するのは、顧問の藤原先生、実力リーダー格の中川くん、腕はそれほどながらも熱心な細井くんの3人。

      • -

すごく面白かった。私は中学の1年間だけ将棋部*2だったから、いろいろ懐かしかった。特に対局時計。プロと違い、1手ごとにボタンを押す。そして時間の進行を止めなければならない。駒を動かしたのに、ボタン押し忘れて持ち時間ムダにしたことが、よくあったなあ。
番組で印象深いのは、藤原先生が中川くんを校外へ連れ出し、乗馬をさせるシーン。姿勢を保つのが将棋には大事という先生の考えなのだが、スポ根漫画っぽい。もっとも、中川くんは個人戦全国ナンバーワンになるのだから、知力を超えたものは実際に必要なのだろう。
細井くんを素材にしたのは、上を目指す物語に終わらせない意味で、すごくよかった。彼はボキャブラリー豊富だから、話が面白かった。
ひとつ気になったのは撮影時期。中川くんの個人戦優勝が2010年、岩手高校が学生将棋選手権で大学勢と戦ったのが2011年3月。つまり、1年以上が経過している。発表の機会がなかったということだろうか。
6/24放送。

*1:正確には囲碁・将棋部。囲碁10人、将棋40人の計50人と紹介されていた。

*2:これも囲碁・将棋部だった。ただし、囲碁は誰もやんなかったな。碁盤すら用意されてなかったと思う。