天童荒太著『悼む人』(文藝春秋、2008/11)

初めて読む著者だが、「石原正康の作家掌握術」*1でおおよそどういう人なのかは知っていた。
本書を読んだ感想も、そこで得た印象に違わない。書きたいテーマを明確に持っていて、それを小説としてどう表現するかということに、ものすごく腐心しているなと思う。

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誤植?
p.260の末尾「文字は判読できないから、」
p.261の冒頭「 34や22などの数に、人間の証を読み取る。」
続きの文章なのに、なぜか一字アキ。

*1:朝日新聞2004年2月7日付。