『ルーム』

あらすじを見て、これは絶対おもしろいだろうと思ったら案の定。
母と子が狭い部屋に幽閉されている。男の子は5歳、監禁は7年におよぶというから部屋のなかが世界のすべて。
あるとき、母が脱出を企てる。はたしてうまくいくのか――というのがいちおうの筋だがこれだけでは良さが伝わらない。
どこがいいか。監禁の直接的な表現だけでなく、それがおよぼす影響が細かく描かれているところ。子役の演技もうまくウソ臭さがない。
ラストは爽快で、いい作品を見たなあって気持ちにさせられる。最後だけはいかにも原作ありの映画という感じだが、それもご愛敬。
Amazon Prime Videoにて。