『月刊ドライブイン』vol.11

今号で取り扱っているのは、レストハウスうしお(岩手)とドライブイン扶桑(小山)。
ふたつの話は似通っていて、お店をやるってこういうことなんだなというのが見えてくる。
うしおは太平洋側の海沿いにある。東日本大震災で建物に被害はなかったものの休業している。
扶桑は2015年の水害で店が冠水。
どちらも復活を果たす。そうして出てくる言葉が見事に瓜二つというか……。
「この場所でお店を続けて、いつ来てもらっても『ああ、まだやってるんだな』と思ってもらえるようにしたい」(レストハウスうしお・雪恵さん)
「何十年と続けてますと、『ずいぶん昔、俺がまだ若かった頃に来たことあるんだよ』と言ってくださるお客さんもいます(略)他に移ろうなんて考えませんでした」(ドライブイン扶桑・廣子さん)
とある将棋棋士の「続ければ人生」という言葉が私は大好きなのだが、本当にそれだと思う。続けることでお客さんとの関係ができ、お店の財産になる。