「みんなの学校」(第22回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品)

舞台は大阪市立南住吉大空小学校。生徒200人弱のうち、特別支援の対象にあたるのが30人以上。そんな場所での学びの姿を、2012年4月から1年間、カメラに収めている。

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同校については、かつて朝日新聞で連載*1がされていて、すごく印象深いものだった。
今回、映像で見て気づいたのが木村泰子校長の服装。Tシャツ・ポロシャツといった軽装がフットワークのよさを感じさせた。スーツ姿で校長室にこもっていては仕事にならないのだろう、この学校では。
痛感したのは、地道なことの積み重ね。誰かが嫌な思いをすれば、その原因をたどり、解決までもっていく。誰かが学校にこなければ、話を聞きにいって障壁を取り除く。
特別かわったことはなにもない。それでも、当たり前の対応を着実にしていくのは、現在の学校制度においては困難なことなのかもしれない。地域や保護者のバックアップは欠かせないだろうなと思った。
語り:山口智充。7/11未明放送。

*1:阿久沢悦子「たった一つの約束」。2012年8月22日から9月9日まで全14回。