湘南×ロッテ(6回戦、海老名運動公園野球場)

熱戦

相模線の社家(しゃけ)から徒歩10分。試合前に市長のあいさつがあったのだが、ユーモアのあるいいものだった。
「これまでと違って、(外野の後方に)道路(圏央道)が通りました。安心してください。(道路にボールがいかないように設置してある)ネットは150m以上飛ばないと越えませんから」
締めは「湘南シーレックス、がんばってください」と力強く激励した後、おまけのように「ロッテもがんばってください」と軽く付け加えた。

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試合のほうは逆転の連続で、非常に見ごたえがあった。まずは5回表、大勢にはかかわらない部分だが、マリーンズ翔太がライト前へのヒットを放った。NPBのサイトによると、11打席目での初安打になるらしい。どん底まで落ちた男の、プロとしての第一歩といえるだろうか。
7回表、金澤がさんざんファウルで粘ったすえに、ライトへソロホームラン。これで3-3の同点。さらには8回表に細谷のタイムリーで1点を勝ち越し。
シーレックスが1点リードされて迎えた9回裏の攻撃。これまで3打席凡退の佐伯が鋭くライト前ヒットで出塁。代走は大西。続く金城はバスターも試みたがファウル。結局普通に送って1アウト2塁。一打同点の場面を作ったが、高森はセカンドゴロ。ライナー性の打球*1で直接捕球の可能性もあったため、セカンドランナーは動けず。2アウトになった。
ここで場内に流れるのが野口の登場曲、ロードオブメジャー「ENERGY」。めっさ、打ちそうな雰囲気。しかし、ピッチャー橋本の球がストライク・ボールはっきりしていたこともあり、野口はフォアボールを選ぶ。これで逆転のランナーも出た。
北の代打は北川。見事にライト前へ運んだ。ライトは強肩の清田だが、中継*2が中途半端な位置になってしまい、2塁ランナー生還。さらにその中継から送られたボールも、バックネット方向へそれた。しかしここは3塁でストップする。
同点のままなのか、サヨナラで試合を決めるのか。松本の打球はサード左へ。翔太が飛びついてボールに触れるも、レフトへ抜けていく。9回裏の逆転劇が完結した。

得点経過

1回裏、梶谷がライトへソロ。(湘南1-0ロッテ)
4回表、竹原がライトポール際へ2ラン。(湘南1-2ロッテ)
5回裏、松本が右中間へ2点タイムリー2ベース。(湘南3-2ロッテ)
7回表、金澤がライトへソロ。(湘南3-3ロッテ)
8回表、細谷がライトへタイムリー2ベース。(湘南3-4ロッテ)
9回裏、北川がライト前にタイムリー。(湘南4-4ロッテ)
9回裏、松本がサード左へサヨナラのタイムリー。(湘南5-4ロッテ)

メモ

チケットのデザインは先日の小田原に同じ。
外野後方からただ見が可能。この球場は、外野席をわざわざ買うメリットがあるのだろうか。場内に入ったところで、立って見ないとフェンスがかかる。だったら、ただ見でも同じじゃないか、と。まあお金を払ったら、良心を痛めずにすむというのはあるかもしれない。
内野席はスタンドと芝生とあった。
スコアボードはスコア以外の部分(つまり、選手名やら審判名)が手書き。字が小さくて、遠くからではなんとなく程度にしかわからない。
ファウルボールは回収。
きょうもDJはケチャップではなかった。新潟にいってるらしい。
球審深谷、1塁小椋、2塁村山、3塁大和。深谷は藤本事件以降、初の球審なのかな。プレイボールをかけるまえ、3塁側ベンチ脇の手押し車を片付けるよう指示していた。
きょうのマリーンズラッキー7ソングは、「われらロッテ親衛隊」だった。
球場正面にはベイスターズのラッピングがなされたトラック「FULL POWER号」が停まっていた。写真を撮ったりするとプレゼントがあるらしい。その「FULL POWER号」は試合終了を待たずに帰ったようだ。7回裏途中に、圏央道から東名高速へと走っていく姿が見えた。
試合後はサヨナラ打を放った松本のインタビューがあった。

NPB公式より

試合時間:2:38
観衆:1259

*1:バットが折れたんだったかな。

*2:8回表に代打で登場し、ファーストに入った堀。