ダ・ヴィンチ編集部編『本気で小説を書きたい人のためのガイドブック』(メディアファクトリー、2007/3)

きっと校正が雑なんだろうなと思って読むと、予想的中。

p.68

誤:『今昔物語』という選考テキスト
正:『今昔物語』という先行テキスト

p.89

見出しの折り返しが、本文の1行目にまで適用されている。

p.152の三浦しをんのプロフィール

誤:『強く風が吹いている』
正:『風が強く吹いている』

p.159

誤:森村誠一さんが名誉塾長が務める
正:森村誠一さんが名誉塾長を務める

P.234、236、243

誤:a原登
正:辻原登
誤:×仁成
正:辻仁成
誤:a坂剛
正:逢坂剛
どうやら、対応していない字体を使ってしまったようだ。しかも、それをノーチェックで印刷してしまうという。

奥付

著作権表示を忘れたのか、後からシールで貼り付けてある。まあ、気づいただけ他の部分よりましか。

中身について

雑な校正のわりに、内容はしっかりしている。やっぱり書き方を知るというのは、読み方を知ることでもあるなあと思った。
メインで書いているのは江南亜美子。以下、登場する作家・編集者などをあげておく。
重松清/華恵/金原ひとみ瀬尾まいこ滝本竜彦高村薫島田雅彦筒井康隆三上延/伊藤晋/三浦しをん/橋谷尚人/篠田節子いしいしんじ岩井志麻子浅田次郎石田衣良/倉坂鬼一郎/藤田宜永藤野千夜松本侑子山本文緒福田和也/清水良典/豊崎由美大森望/中島たい子/河崎愛美/大川繁樹/蓬田勝/鈴木一智/三木一馬/村上達朗/横里隆

乙武洋匡著『だから、僕は学校へ行く!』(講談社、2007/4)

教員免許を取得に向けた決意から、新宿区「子どもの生き方パートナー」としての活動、そして実際に教壇へ立つ直前までを書いた1冊。『現代』2005年11月号から2007年4月号に大幅加筆(奥付より)。
この人の場合、論を述べるよりもルポ的な書き方をしたほうが、伝わるものがあるなと思った。
余談。p.65と182、藤原和博にルビが振ってあるのだが、どちらも間違いだ。ルビの意味がないではないか。