店に入れなかった思い出

久々に大隈通りを通ったら、奥島前総長御用達であるTOKIWAのドアに張り紙が出ていた。1月15日で終業するそうだ。店のまえには、もう必要がなくなったのか、レジスターやコップなどが「ご自由にお持ちください」と置かれていた。
ときわというと、私が早稲田に入った2003年の早稲田ウィークリー入学記年号みたいなのに、おじちゃんが出ていたのをまず思い出す。
初めて食事をしたのは、それから3年たった去年の5月1日だ。正直なところ、その3年の間、入ろうとしたことは何度も何度もあった。だけど、入ろうとしてドアに手をかけようかというときに、躊躇させる何かがこの店にはあるのだ。それで、結局いくのはほかの店。
そんなことを繰り返してようやく入ることができたときわは、食事の質もボリュームも本当にすばらしい。毎日でもきたいぐらいだと思った。
だが、入れるようになったらなったで、また別の困難に直面する。昼時はいつ見ても混雑で、空きがない。これは、でてくるまでにだいぶ時間かかりそうだなあ、じゃあほかの店にいこうとなってしまうのだった。
結局、5/1、5/8、5/15、5/22と1週おきに4回いっただけで終わった。されど私は、ときわのまえで躊躇した日々を、早稲田におけるひとつの思い出として、これからも記憶し続けることだろう。