角田光代原作、安孫子三和作画『対岸の彼女』(JETS COMICS)

第132回直木賞受賞作の漫画化。表紙とは違い、物語のテンポや絵柄はコメディ的。原作とはまた違った味わいがある。かといって、全編がコメディ的雰囲気で貫かれているわけではない。鍵となる場面では、(おそらく)原文を引用しつつ、ぐっと心にせまってくる描き方をしている。あえて極端な対比をつくることで、この漫画は成功したといえるのではないだろうか。
巻末に漫画を読んでの、角田さんの感想エッセイが収録されている。帯によると、9/3発売の『Silky』10月号に、安孫子三和さんによる、角田さんの仕事場訪問が掲載されるとのこと。『Silky』は、もともとこの漫画版「対岸の彼女」が掲載された雑誌。

野性時代』9月号、『COYOTE』No.7

前者はインタビュー、後者はいしいしんじと対談掲載。

空中庭園

公開決定か。東京はユーロスペースだけになってしまうのかな。混みそうで嫌だ。