日経の購読をやめた話

2020年がスタートして半月がたった。

個人的に少し変わったのが、今まで読んでた日経をストップしたこと。理由は誤配とか配達忘れがたまにあって、ちょっとストレスだったから。配達ミスに気づいて電話しても夜7時あたりだと従業員がいなくて、日付が変わるまで待たないといけない。それで頭のなかを占めることが増えてつらかった。

紙面はとても面白く読んでいた。

いちばんは美村里江さんの人生相談*1。問題解決能力がずば抜けていて、こういう人がパートナーにいたら無敵だなーと感心していた。

あとは夕刊のプロムナード。6人が曜日替わりでエッセイを書いている。期間は半年でトータル25回ぐらいになる。

面白くないものをずっと読むほど暇じゃないので、読む執筆者とパスする執筆者が出てくる。だいたい6人中2人ぐらい当たりのことが多かった。それが2019年の下半期は4人も当たり。中学・高校あたりから日経を読んでるけど、過去にそういうことはなかった気がする。

その4人について書くと、まず島本理生さんは同い年でずっと注目している。特に印象的だったのが昨年9月6日付の「男女の支払い」。高額の店で奢る側になり、いつも以上の気遣いを求める傲慢な発想を抱く。お金がからんだ途端にそうなってしまう。島本さんが得た教訓はそのまま私の胸にも生きている。

山田ルイ53世は書き仕事を評価されているのは知っていたけど、それらに触れていなかった初体験になった。毎度毎度、オチのつけ方がうまい。評価されるだけのことはあるなあと。

藤崎彩織さんも同じパターンで、書いたものを読んだことはなかった。バンド活動の話やメンバーのことなど、知らない世界をのぞき見る楽しさがあった。本人がそれを望むかはわからないけど、オピニオンリーダーとなる資質も感じた。

大沢在昌さんはキャリアの長い作家だけあって、どこかで聞いた話も多かったかな(笑)。それでも毎回のクオリティはさすが大御所という感じ。私なんかが言うのもあれだけどね。

紙の購読をやめて、電子版に移行することも少し考えた。だけど、読みたいのが月に1回の美村さんと、あとは金曜の夕刊(映画関係)と土曜の朝刊(書評)ぐらいだからなあ。コストを考えると、うーんという感じ。

でもまあ、電子版で新聞と付き合うのがどんな感じなのかは経験しておきたい気もする。

*1:土曜版掲載の「なやみのとびら」。美村さんの担当はだいたい月1回。