このシリーズの例に漏れず面白い。もっとも興味深く読んだのは、大阪桐蔭時代をたどった「出会いと成長」(文:谷上史朗、全4ページ)。西谷監督は浅村の7歳上の兄のことを振り返る。努力家だが公式戦のベンチ入りはできなかった。西谷もなんとかメンバーに入れようとチャンスを与えたが願いはかなわず。そんな浅村兄が大学で首位打者を獲得。西谷は新聞記事を選手に見せ、「高校で1試合も出てなくてもこうして大学で活躍できるんやぞ」と示したそうだ。
以下、西谷の述懐は浅村がまじめな兄と正反対だったと続いていく。浅村の物語は、兄から連なっているのだなと思った。
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(p.70)「学校の方には、球団からの調査が来たりしていたようですが、ドラフトにかかる補償もないですし」:「保証」が正。