Au Revoir Simone Japan Tour 2014(TSUTAYA O-nest)

なにからなにまで圧倒された。
まず、セッティングに出てきたメンバーの身長からして驚き。男性スタッフ勢より高いのだ。3人のバランスは写真を見ればわかるが、他人と比較できるのはあまりないからなあ……。知らなかった。
そしてまた細いこと(特にHeather)。食生活に気を配ってないと無理だろう。音楽以外にも仕事精神を見た。
私はHeather側に立ったが、香水が漂わす「いい女」感にもやられる。聴覚・視覚だけでなく嗅覚も攻めてくる。ニューヨーカーはすごいぜ。
ケーブルが入り組むため、時間長めのセッティング。最後に残ったAnnieがドラムマシーンを一瞬うごかして確認。1曲目が判明した。
いったん袖から消えていくメンバー。奥からはライブ前の儀式*1をする音が聞こえてきて、「おお、例のやつだ」と興奮する。
再び出てきて、スタートは「Just Like A Tree」。いきなり乗れる曲がきて、「はたして楽しめるかなあ」という不安が吹き飛ぶ。この曲は出だしで「Just like a tree, roots are winding」と歌われているが、環境生物学を専攻したHeatherの実感が入っているのではと勝手に思う私。
続いては「Gravitron」。もう最初2曲で完全にもっていかれた。目のまえで好きなアーティストがやっていて、楽しめないわけがない。
3曲目「The Lead Is Galloping」。実は懸念していたことがある。昨年9月に4thアルバム『Move in Spectrums』が発売された。その直前からツアーでヨーロッパ・アメリカを回っている。情報入手が手軽ないま、演奏される曲はほぼわかってしまう。それだと楽しみが減るように思ったのだ。
予想では最新アルバムの曲中心で、旧作からは「Another Likely Story」ぐらい、そしてカバーで「Fade Into You」をやるのではないかとふんでいた。
3曲目まではすべて最新作からだ。4曲目は忘れたが、5曲目に「Another……」。そして「Fade……」もやった。
ただ旧作が少ないという予想については、幸運にも裏切られる。順不同で「Stay Golden」「Shadows」「All or Nothing」「Knight of Wands」と、たっぷり聞けた*2
やはり何が出るかわからないほうが楽しい。きょうのライブは、好きな曲ばかりのiPodがリアルでシャッフルされてるような、そんな幸福を味わえるものだった。

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最後にサポートの方々について一言ずつ。
little moa:ボーカルの衣装が印象に残った。(かわいい)魔女のような。
じゅんじゅん+babi:鳴らしてる音はすごく好き。ただメロディーラインのほうには惹かれず。
sugar me:トークが面白く、ステージのふるまいに余裕があると思った。Au Revoir Simoneのツアーグッズについて「ガールズなら買い。男性は意中の人にプレゼントしては?」とコメント。私は買わなくていいわけだ(涙)

*1:頬を指で押さえて唇を「プルルルル……」と震わせる。「Five Minutes to the Stage」という動画参照。

*2:旧作多めにしたのは、今日と19日、両方来る人を意識したのかもしれない。