eiko matsumotoワンマンライブ'99-'07「ThankYou〜day time special☆」(下北沢440)

出産をまえにしたライブは2時間あまり。「Naturally Yours」に始まり、「Squall」に終わるという構成だった。生で彼女を見るのは初めてなのだが、とても満足している。
1曲目で早くも泣かされそうに。この日のために旧作を聞きなおすということをしてなかったから、懐かしいんだよね、本当に。
序盤。英子さんの「きょう、私が一番遠くから来たという人」という問いかけに、最初の人は「流山」。もっと沖縄とか、海外とかそういう反応を期待してただろうに。これはこれで逆に盛り上がる。
次の人は浜松で、おっ遠くという感じ。しかし、今朝家を出た時間を聞くと、そんなに早くもなくて、また逆に盛り上がる(たぶんこのへんの盛り上げ方とか、ラジオで鍛えられてるんだろうな)。
そして最後、隣にいた人は岡山であった。きょうのように時間帯が昼(12:30スタート)だと、遠方からでも日帰りできていいね(実際日帰りしたのかは知らないけど)。

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ここは関係者用の入口がないらしく、ゲストが何曲目かの途中に、客の横を通って楽屋へ向かったようだ。
そのゲストは事前にblogで明かされていたとおり、篠原ともえ。もう何年も見ていなかったけど、かわいいなあ。しかも、しゃべりは達人的にうまく、興味しんしんな私たちになりかわって結婚生活を聞いてくれる。だけど、やんわりとかわす英子さん。「ともえちゃんは聞き上手なんですよ」本当にそうだと思う。
ZuTTOとして2曲を披露し、篠原ともえはステージから去っていったが、会場を後にした様子はなかった。そのまま楽屋に残っていたのだろう。

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「赤ちゃんは3/23、リリース予定です」「きょうは産婦人科の先生もきてくれてます*1」など、出産が近づいていることを感じながらのライブだった。そんななか、ちょっとうれしかったことが。子どもを連れてきた方がいるようで、時おり赤ちゃんの声が聞こえるのだ。
それが泣きわめくようなものだったら、もしかすると耳障りになったかもしれない。だけど漏れてくるのは、「ママ、※$☆*」というかわいい声。英子さんもいってたけど、会場はほんわかした雰囲気に包まれる。

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この下北沢440(four forty)は道路に面した側に入口がある。ステージはそこを入って奥。ステージからだと窓の外に道路が見えて、昼であることがわかるようだ。しかし、見る側にその明るさは届かない。だから、気分的には夜のライブと変わらない。
|ステージ|
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客客客客客
客客客客客
(中略)
客客客客客
入口--窓--
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道路
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終了後、英子さんが出てくる。花束やプレゼントを受け取ったり、CD買ってくれた人にサインをしたり。CDは『カタルシス』「喝采」と、なぜかデビュー作の「涙のチカラ」が並んでいた。久しぶりに見る細長いシングル。
私が手にしたのは「喝采」。英子さんに聞かれて名前を答える。
「○○さん、っていうのは上の名前ですよね?」そういう疑問を抱くのはまったく自然なのだけど、実際聞かれたのは初めてだなあ。
後で見ると、入れてもらった名前はアルファベットだった。普段は目にすることのない表記の苗字は、何か不思議な感じがして、とても気に入っている。

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以下余談。これまでまったく書いていないので、松本英子との出会いについて。
彼女を聞くようになったきっかけは、自分でいうのも何だが変わっている。1stアルバム『From The First Touch』が出たとき、雑誌でインタビュー記事を読んだ。直感で名盤だと思った。
それ以前、2ndシングル「Squall」が売れているということを情報としては持っていた。だけど、耳にしたことはない。そして私は、松本英子の声や音楽がいかなるものかをまったく知らないままに、アルバムを買ったのである。聞いてみたそれは、思ったとおりにすばらしい出来だった。
あれから8年。

*1:おそらくは万が一何かあったときのため。