西武×ロッテ(24回戦、西武ドーム)

イントロ

9/29から7連勝でこの日を迎えた。9/21の試合終了時で、3位との差が4ゲーム。正直、ここからの追い上げはまったく予想していなかった。
3位ホークスをかわしてCS進出が決定。なおも勢いは衰えず、きょうの最終戦が2位、すなわちCSファーストステージの主催をかけた直接対決となった。
浮上の要因をどう見るか。私としては片岡の復帰が大きいと思う。これにより低出塁率にあえいでいた渡辺直人をはずすことができた。なぜ監督が直人を上位で使い続けるのか、本当に不可解だったのだ。他にいい選手がいなかったから、出すのはわかる。ただそれにしても下位だろうと。
あとは9/26以降、坂田が好調でスタメンに定着したのも助かった。それまでは主に金子をライトで起用していたが、出塁率が3割に届かないレベル。ようやくまともに使える選手が出てきて、反攻につながった。逆に金子には、自分がはずれての好調にくさしさを感じてほしい。それが今後のモチベーションになればいい。

8連勝

序盤から優位に進めて、2ケタ得点で快勝。試合で目をひいたのは、坂田の守備固めで斉藤が使われたこと。前の試合に代走でミスをしていたが、監督の愛想がつきていなかったようだ。一安心。というか、さすがに坂田なら固めるか。
個人的な話をすると、開幕してからちゃんと応援するのが初めて。大量点で声を出し続けるのは大変だが、心地いい疲労になった。
しかも外野席が満席で立見。入場待ちの列に並んだ15:00から、セレモニー終わりまで8時間立ちっぱなし。それもまたうれしい疲れになってよかった。

セレモニー

終戦セレモニーは、監督の謝罪から。2位に滑り込んだとはいえ、満足しては困るのである。「すいませんでした」という言葉で切り出してくれたのはよかった。かつて監督に就任するときも、2軍監督としての責任を語ることに始まった。彼のあいさつは計算しつくされている。

      • -

石井一久の引退セレモニーは、まず選手たちからのメッセージと、これまでの活躍をまとめた映像がLビジョンで流れた。
気持ちのこもったメッセージを寄せた選手たちには申し訳ないが、似た内容ばかり。17人も選ばずに、絞ったほうがよかったのでは。そのなかで、片岡の「広報部長を目指して」は光っていた。あとは、野村・古田両氏の言葉もほしかったな。
その後、一久のあいさつ。彼らしく随所にユーモアを盛り込んだ、退屈させない話だった。そんな彼が最後には「みなさんの夢をライオンズに託して間違いない」とまじめに語るのだから、泣けるのはいうまでもない。このラストのフレーズは、かの有名な「永久に不滅です」と並んで、今後も語り継がれてほしい。そのためにはライオンズが強くなければね……。
セレモニアルピッチで息子さんのストライク投球を受けた後は、奥さんもまじえて写真撮影。そしてグラウンド1周はセグウェイで! やはり本人が考えたのだろうか。

      • -

ライオンズでの一久の思い出を書いておくと、一番は2008年日本シリーズ第7戦の2番手登板になるかな。あとは入団早々の出陣式欠席や、2010年夏にヤクルト戸田球場で米野とバッテリーを組んだことが私の記憶には濃い。はたしてこんなことを濃く刻んでいいのかどうか……。

その後

22:00を過ぎたためか、2次会はなし。「仙台/いくぞ/ライオンズ」と三本締めで終了。まだ何かあるだろうと思ったが、応援団がハッピを脱いだ。

メモ

人が早くから集まってはいたが、開場はいつもどおり16:00だった。
16:50過ぎの段階で、入場券完売のメールがきた。それでも発表された観衆は33000人台に届かず、Lビジョンの「満員御礼」表示もなかったそうだ。
ヒーローは銀仁朗と浅村。

得点経過

1回裏、浅村がレフトポール際へ2ラン。(西武2-0ロッテ)
2回表、サブローがバックスクリーンへソロ。(西武2-1ロッテ)
3回裏、ヘルマンがセンター前に2点タイムリー。(西武4-1ロッテ)
4回表、サブローがレフト前にタイムリー。(西武4-2ロッテ)
4回裏、片岡が右中間にタイムリー2ベース。(西武5-2ロッテ)
4回裏、栗山がライト線へタイムリー2ベース。(西武6-2ロッテ)
4回裏、浅村がレフト前にタイムリー。(西武7-2ロッテ)
6回裏、秋山がレフトオーバーの2点タイムリー2ベース。(西武9-2ロッテ)
8回裏、ヘルマンがレフトへソロ。(西武10-2ロッテ)

NPB公式より

試合時間:3:16
観衆:32258