重松清著、はまのゆか絵『おじいちゃんの大切な一日』(編集・制作:幻冬舎、2008/8)

工作機械を作っている牧野フライス製作所が出した本。非売品で、学校や図書館から要望があればプレゼントするということだったのかな、記憶がおぼろげだけど。
そんな1冊の中身を、このたび目にすることができた。本は奥付まで含めて60ページ。内容は女の子がおじいちゃんの勤める工場を見学し、いろんなことを知るというもの。
中盤以降については、重松清がPR小説(?)を書いたらこんな展開になるだろうという予想の範疇。ただ、出だしはちょっとうまい。女の子は新しいゲーム機がほしく、いま持っているものが壊れたとうそをつくのである。機械をめぐる話がそこから始まる。

文藝春秋

文藝春秋BOOK倶楽部」での書評は、2月号が初登場。その後は以下のとおり(6人のうち4人が交代で書くので、登場がイレギュラー)。
3月号:鶴見俊輔著『言い残しておくこと』
5月号:飯沢耕太郎著『「女の子写真」の時代』
6月号:林真理子著『下流の宴
8月号:稲泉連著『仕事漂流 就職氷河期世代の「働き方」』
4・7・9月号は登場がなし。10月号以降の紹介はまたの機会に。