重松清著、はまのゆか絵『おじいちゃんの大切な一日』(編集・制作:幻冬舎、2008/8)
工作機械を作っている牧野フライス製作所が出した本。非売品で、学校や図書館から要望があればプレゼントするということだったのかな、記憶がおぼろげだけど。
そんな1冊の中身を、このたび目にすることができた。本は奥付まで含めて60ページ。内容は女の子がおじいちゃんの勤める工場を見学し、いろんなことを知るというもの。
中盤以降については、重松清がPR小説(?)を書いたらこんな展開になるだろうという予想の範疇。ただ、出だしはちょっとうまい。女の子は新しいゲーム機がほしく、いま持っているものが壊れたとうそをつくのである。機械をめぐる話がそこから始まる。