巨人×ロッテ(13回戦、四日市市・霞ヶ浦第一野球場)


道中

朝の3時ごろ思い立って、18きっぷの残り1回を使うことにした。愛知あたりへの日帰りは何度もやっているから、特に新しいことはない。ただ、三重県は人生で初めて(たぶん)。
早川に到着するまえに見える観音、いってみたいなといつも思う。湯河原には「人間国宝美術館」の看板。「細川護熙展」開催中だとか。そのことを携帯でメモしたら、「護煕」が変換候補に出てきて驚く。弁天島は水辺ゆえに、ここも降りてみたいと思う駅なのだが、きょうは車内から鳥居が見え、その気持ちがいっそう高まった。
豊橋では10分のインターバルを利用して、構内の壺屋できしめん(300円)を食べる。うまい。安い。

球場へ

東海道線が3分遅れ、名古屋で関西線への乗り換えがぎりぎりになった。電車は2両編成。都市から出る路線でも、ワンマンなんてあるんだと知る。
私が降りる駅は富田浜。そのひとつまえが富田という名前で、ここじゃなくていいんだよなと不安になってしまう。
無人駅の富田浜で降りたのは私以外に2人だった。彼らも野球観戦かと思ったが、方向は違った。駅からは歩いて25分ほどで球場に到着。

場内

チケット売場へ。いつもなら安い外野席にするところだが、大人分はあいにく売り切れ。仕方なく内野席を購入。2000円。ちょっと高いが、入れないよりはましだ。
入場口では手荷物検査がしっかりとなされていた。場内には自販機が設置されているのだが、いずれにも「使用中止」の貼り紙。売店で割高な飲み物を買ってください、ということらしい。
その売店のラインナップは貧弱だった。食べものはポテチと味噌カツサンド*1ぐらい。あとはガッツ氷*2。持ち込みが必要な球場といえるだろう。
12時ごろ、バックネット裏はもう座るスペースがなかった。すいていた3塁側の奥(外野寄り)へいく。球場にいながらでも、このへんが工業地帯だということが感じられて、雰囲気がある。ただグラウンドは、外野の芝生がはげていてよくない。下の土が見えるほどで、バウンドが変わらないか、気にしながらの守備になるだろう。

試合前

バッテリー発表。ジャイアンツの先発は栂野。彼は高校でひとつ下の学年なので、多少関心をもって見ている。
そしてマリーンズの先発にスタンドが沸いた。私も思わず声をあげる。
「ピッチャー小宮山」
驚きだ。ファームで調整中なのは知っているが、ベテラン選手をこんなところまで遠征させるのか。ふーん。彼については、シーズン後の去就が気になるところだ。
始球式は市長を含めて計4人がいっせいに投げた。ひとりぐらい変なところへやるだろう。そう予想したけど、全員ナイスピッチング。

試合雑感

6本のホームランが飛び出るゲームを制したのはマリーンズだった。ただ、いまいちな当たり*3でもスタンドインしてしまう球場の狭さで、若干興ざめではある。
印象に残ったのが、マリーンズのショート細谷。軽快な動きで、抜けていてもおかしくない打球をさばいたのが3つぐらいあったかな。今後、注目してみたい。

応援

マリーンズファンは、鳴り物応援をしていた。イースタンなのに35-40人はいたが、どういう集団だろう。
彼らが神戸をマット・フランコの応援歌で応援し始めたとたん、ソロホームランで先制したのには笑った。ほかにも、新里にサザエさん、ムニスにズレータ、宮本に福浦、定岡に垣内など。いろいろ聞けて楽しかった。
ジャイアンツファンで声を出していたは3-5人ぐらい。9回裏、最後のバッターは橋本だったので、「はっしもとっ! はっしもとっ!」とコール。セカンドライナーに終わり、今度はピッチャー橋本健太郎をたたえるマリーンズファンが「はっしもとっ! はっしもとっ!」。ちょっと面白い光景だった。

おまけ話

打点をあげた選手が守備につくとき名前をコールする、というのがプロ野球の応援によくある。
3回表の攻撃では、角中と南にタイムリーが出た。それなのに、マリーンズファンはなぜか細谷コール。これがヒットを打ったとかならまだわかるのだが、3回表の細谷は南の盗塁失敗による途中終了。なんで自分の名前が呼ばれてるんだろうと思ったことだろう。ファンは途中で間違いに気づいて、大笑いしていた。

得点経過

2回表、神戸が右中間場外にソロ。(ロッテ1-0巨人)
2回裏、加治前がライトへ2ラン。(ロッテ1-2巨人)
3回表、角中がライトへタイムリー2ベース。(ロッテ2-2巨人)
3回表、南がセンターへタイムリー。(ロッテ3-2巨人)
4回表、細谷がレフト場外へソロ。(ロッテ4-2巨人)
4回表、ムニスがライトへソロ。(ロッテ5-2巨人)
6回表、新里がライトへソロ。(ロッテ6-2巨人)
6回裏、実松がレフトへ2ラン。(ロッテ6-4巨人)

NPB公式より

試合時間:3:00
観衆:6773

メモ

入場時にメンバー表が配布された。ジャイアンツの選手は写真入り、マリーンズは名前だけ。
スコアボードはカウント・判定のみが電光。
バックネット裏にもカウント・判定の表示がある。ただしスタンドではなく、本部席の上。珍しい。
サイズは両翼91.5-中堅はフェンスに記載がない(四日市市のサイトによると116)。
1回表終了後、外野席へ向けて「もっと詰めてください」的なアナウンス。内野もだんだんにいっぱいになってきて、帰りに確認したら、こちらも大人は売り切れになっていた。チケットはまえもって用意しておくべき球場かもしれない。
グラウンド整備は5回裏終了後。
本日の優秀選手賞は細谷。敢闘賞は実松。
読売新聞のサイトによると、臨時バスはJR四日市近鉄四日市から出たそうだ(有料)。帰りもあった。

帰路

駅まで25分ほど歩いて戻る。踏み切りを渡って、反対側のホームへいく。こういう無人駅はなんかいい。
名古屋で乗り換え。いま自分がどこにいるのか・どこへいくべきなのかを忘れ、大垣・米原方面ホームにあがってしまう。ふと気づいたからよかったものの、電車がきてたら乗っちゃってたなあ。危ない危ない。
豊橋の壺屋で、こんどはうどん(300円)を食べる。好みの問題だろうが、きしめんに比べると劣るな。
そして、豊橋から浜松の間は立ちになった。私のまえのクロスシートには、じいさん2人のばあさん1人。もう1席はというと、紙袋が置いてあり、じいちゃんが伸ばした足をのっけていた。この混雑のなか、よくこんなふざけたことができるな。信じられない。文句いってどかそうか。そう思っていたら、ばあさんがその1席にやってきた。どうやら、トイレから戻ってきたらしい。怒らないでおいてよかった。それにしても、人をかきわけかきわけしていくぐらいなら、すいている駅間で済ましておかないもんかねえ。

夜食

らーめんぶぅ(藤沢店)でぶぅらーめんとライスを食す(620円、120円)。ラーメン直角の跡地にオープン。はたして何年もつかな。

*1:650円。ドリームエイトNR製。お菓子ぐらいの量しかなく、味もどうってことなかった。

*2:名前から想像できるとおり、かき氷。検索してみると、静岡県三島市のメーカーが作ってるらしい。

*3:加治前、ムニス、新里。