『青春夜明け前』(講談社文庫、2009/8)
短編7本。そのうち『小説現代』に書いたものが4本で、「すいか」や「かっぽん屋」*1のように青春×エロな話。残り3本は『IN POCKET』2月号-4月号が初出で、こちらはエロ抜きの青春ものになっている。
『小説現代』の4本のほうは既読なので、ああこういう話があったなあという程度。初読時にも思ったのだが、「俺の空、くもり。」に出てくる『ムツゴロウの青春記』、読んでみたいな。
『IN POCKET』初出のほうでは、「横須賀ベルトを知ってるかい?」が特に面白かった。流れ者の心情には、著者の過去がにじんでるのかな。
『IN POCKET』8月号
『青春夜明け前』『儒教と負け犬』刊行記念対談「地方男子と都会女子」が掲載されている(全17ページ)。お相手は酒井順子。
なにやら面白そうな話がなされているのだが、『儒教と負け犬』を読まないことにはわからない。
熊野大学2009
8/7の講演と対談に登場した重松清。謝礼の受け取りを拒否し、交通費も自腹だとか。
http://blog.livedoor.jp/quanpo/archives/51321216.html
*1:いずれも『かっぽん屋』(角川文庫)収録。