かあちゃん』(講談社、2009/5)

それなりに面白い話が、読みやすい文章でもって書かれている、というだけの読後感だなあ。そこを越えたものはなかった。
この作品もまた、著者としてはいままでの集大成なのだろう。しかし、それでありながら、過去の作品からの成長が感じられない。しいていえば、非力な教師の若干の成長を描いたところが、新しいといえば新しいのか。