『娘に語るお父さんの歴史』(ちくまプリマー新書

著者自身の家族関係を架空の人物に置き換え、自分の生きてきた時代について、お父さんが長女に語り聞かせるという形式の本。
小説というよりも、軽い歴史書みたいな感じ。そのわりに、書かれているのは著者の印象ばかり。そこがこの本の魅力なのかもしれないけど、これを読むぐらいなら、『変貌する子ども世界』(中公新書)のほうがためになる。
カバーにある著者のプロフィールに、「2000年『ビタミンF』で直木三十五賞を受賞」とある。しかし、2000年下半期の直木賞が発表されるのは、翌年の1月だ。したがって、この表記は誤りといえる。
こういう間違いって、直木賞の受賞者一覧を見て、そのまま転載してるから起こるんだろうなと思う。同様の誤りを検索してみた。
まずは重松清と同時受賞の山本文緒。彼女についても「2001年直木賞受賞」が正しいのだが、予想通り勘違いしている記述が見つかる。
「この本が直木賞をとったのが2000年の話だ」:http://anagura.at.webry.info/200511/article_3.html
唯川恵は2001年下半期の受賞だから、「2002年直木賞受賞」が正。
「2001年『肩ごしの恋人』で第126回直木賞を受賞した」:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%94%AF%E5%B7%9D%E6%81%B5
「2001年、「肩ごしの恋人」で直木賞を受賞した唯川恵さんが8位に」:http://www.hatirobei.com/data/tax.html
余談だけど、「…8位に」というサイトは高額納税者ランキングを転載したもの。消えていく人もいる一方で、生き延びている人もいる。これを分けるのは、実力の有無かな。

2月17日付夕刊フジ(16日発行)「オヤジの細道」

タイトルは「我が名はジョージ」。前置きが長い。しかも、「醤油貸してください」を「紹介してください」と勘違いしたというのは、どこかで書いたネタの使いまわし。

林家正蔵×重松清

3/14、19:00からワード資生堂にて。申し込み締め切り3/1で、定員を超えた場合は抽選(下記URL参照)。
http://www.word-shiseido.net/scripts/schedule/sch01001.asp?id=396

映画『ヒナゴン』

DVDにて。劇場でも観ていたけど、やっぱりいい。ハートウォーミングな1本。音楽も素晴らしい。

公募ガイド』3月号

(情報出所:http://ydb.cocolog-nifty.com/blog/2006/02/70_ca9f.html)インタビュー全1ページ。文学賞の審査員として、どういう作品に賞をあげたいと思うかについて。

『「週刊新潮」別冊 黒い報告書』(創刊50周年記念 2/26号)

これまでの「黒い報告書」から選りすぐってまとめた1冊。2004年4/29号に掲載された「『不器用な男』が夢みた 人生が二度あれば」が再録されている。

『四十回のまばたき』は英語で

こんな意味があったんだ。
http://blog.goo.ne.jp/delta098/e/15f95a8231ea2462aa272f09d35f794b