『とんび』(角川書店、2008/10)

初出は地方新聞各紙。「ヤスさんの上京」の章は書き下ろし(『野性時代』12月号参照)。連載時「アキラ、結婚す」というタイトルだった章は、「由美さん」と改題されている。

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2年まえに一度読んでいるので、ストーリーを確認するぐらいの気持ちでページを繰る。そうして、加筆分のところまでやってきて、重松清にうならされる。
ヤスさんが上京し、息子の仕事場を見学。そこでアキラが入社試験の際に書いたという作文に出会う。
この作文というアイデアが、とにかくうまいの一言。もとあった話のベースを崩さずに、よくもこんなうまいことを思いつくものだ。

TBS「報道特集NEXT

11/8の放送内で重松清が一部レポーターを務めていたとのこと。題材は境界性人格障害。以下のblogに内容がまとまっている。
http://blog.goo.ne.jp/editorbookshelf/e/d34cd3806da62bf85987e48b0ad430bc
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/56600295.html
下は重松清の掘り下げが足りないという意見。
http://nobuya-w.cocolog-nifty.com/nobulog/2008/11/post-7b55.html