学力と挨拶の意外な関係

去年の5月くらいからだったか。県立高校に出向いて、進路説明会の手伝いをするバイトをたまにやっている。説明会というのは、大学や専門学校の先生にきてもらって、生徒にお話していただくというもの。そこで私は、会場(体育館とかが多い)に椅子を並べたり、先生をご案内したりといったことをやっている。
高校で生徒から声をかけられたときは「こんにちは」と返すようにしている。次から次へと挨拶してくれるところもあれば、まったく「しかと」状態なところもあって、そういう学校はやはり少し寂しい。
それで、この挨拶なのだが、不思議なことに学力的に下の高校へいけばいくほど、してくれる割合が高まるのだ。なんとなくイメージでは、成績のいい人がそろった高校のほうが、挨拶とかちゃんとしてるような気がするもんだけどね。
では、いったいなぜ学力と挨拶頻度は反比例するのだろう。私なりに説明をつけると、このようになる。
勉強ができる子どもというのは、それだけで親や周囲から愛でられる。一方、成績の振るわない生徒はどうだろう。勉強では誉めてもらえない。だが、やはり人には評価してもらいたい。そういう思いがあって、しっかりと挨拶をするようになるのではないか。
はたしてこの推測が正しいのかどうかはわからない。だけど、世の親御さんたちには、テストでいい点を取ったときだけではなく、ちゃんと挨拶ができたときにも、いっぱい誉めてあげてほしいなと私は思う。