きょう買ったCDの感想

生協ライフセンターのCDコーナーがなくなってしまうそうだ。処分セールをやっていた。アルバムだとどれも、30%引(黄シール)、50%引(同青・緑)、80%引(同赤)となっている。
さて、何かほしいものはないかなと「あ」から順に見ていく。何枚か気になるものはあったのだが、買う決心がつかず、もう「や」行。そこで見つけたのは、湯川潮音の『湯川潮音』(黄)だった。
ああ、そういえばこれ、何日かまえにあった朝日新聞の、ことしの3枚みたいな企画で、誰かが取り上げてたよな。そんなことを思い出し、レジへ持っていった。
昼に弁当を食べながら、さっそく歌詞(作詞はすべて彼女)を眺めてみたのだが、これがすばらしい。なんというか、「読める」のだ。ちゃんと、つながりが意味を持っている。
考えてみれば、そんなのは当たりまえのことなのかもしれない。でも、私には新鮮だった。これまで、印象的な「フレーズ」を持つ曲はいくつも耳にしてきたけど、「総体」としてすばらしい詞(あるいは詩)だと思ったのは、これが初めてだ。
で、肝心の音はどうなんだろうと、大学のPCで聞いてみる。収録時間は47分ちょっと。ぶっちゃけ、そんないいとは思わない(PCなんかで聞くからだという批判は甘受する)。
でも、ここである教員がいっていたことを思い出す。「1回聞いただけでわかってしまうような浅いものは、芸術ではない*1」。
たしかに、聞き込むごとに理解が深まり、何度も繰り返しかけてしまう音楽というものはある。この『湯川潮音』も、その種のものではないだろうか。まだ1度聞いただけだが、そう思わせる何かを感じた。

*1:念のために断っておくが、別にこのアルバムについての言及ではない。