西武×ロッテ(5回戦、インボイスSEIBUドーム)

序盤〜中盤

13:30プレイボール。ライオンズ先発西口。初回、ロッテ2番青野にフェンス際へ大飛球を打たれる。いきなりひやりとしたが、その後はゼロを重ねる。
1回裏、ライオンズ中島先制ソロ。
4回裏、ライオンズカブレラ2ラン。3-0。
少し点差が離れて緊張感のないゲームになってきたなと思った7回表、ロッテ大松がつまりながらもライトフェンス際へ逆転となる満塁ホームラン。4-3とひっくりかえす。

江藤1号

1点リードされた7回裏のライオンズの攻撃。1アウトランナー1塁で、バッターは2打席連続凡退していた江藤。追う展開で、ファンの歓声もいっそう大きくなるなか、見事な仕事をこなしてくれた。レフトスタンドへ文句なしの一発。再び逆転で5-4。しかも今シーズン1発目は、通算350号。ホームに還る江藤に場内はスタンディング・オベーション
江藤智、36歳。広島、巨人と渡り歩き、今シーズンからライオンズの一員となった。しかし、彼に全盛期のような活躍を望むのは酷だろう。きつくいえば、落ち目の選手だということになるのかもしれない。しかし、そんな江藤が愛しい。いや、往年の輝きが失われている分だけ、よりいっそう愛しく思えるのだろうか。それはわからない。とにかく、私はいま、江藤に強く惹かれている。
幼いころはライオンズファンだったといって、移籍してきて、この日のホームラン。移籍1年目とは思えないほど、ライオンズのユニフォームが似合う。
もはや江藤に数字は期待しまい。ここぞという大事な場面で打って、ライオンズを優勝に導いてほしい。そして、現役生活の最後まで、いぶし銀の存在でチームに貢献してほしい。
このまま勝てば、お立ち台は決まりだろう。ファンもそれを願っていたと思う。しかし――。

終盤

西口は勝ち投手の権利を得て7回でマウンドを降りる。8回からマウンドに上がった三井は、しかし、あっさりと逆転を許す。7-5。
8回裏ライオンズ0点。そろそろ負けを覚悟した客が帰り始める。
9回表、ライオンズは三井から田崎へスイッチ。きっちりゼロに抑えて、反撃ののろしとしたいところ。しかし、火がついたら止まらないロッテ打線。いっこうに終わらない9回表の攻撃。ますます球場を後にする客の増えるライオンズ側。それと反比例するように盛り上がるレフトスタンドのロッテファン。
「たざき、しっかりなげろ〜」という野次は、大人よりも子どものほうが容赦なかった。幼さとはやはり恐ろしいものだ。かくいう私はというと、とにかくほかの投手に肩を使わせないで、この回を投げきってくれと願っていた。結局、7点追加で14-5。
9回裏、どんなことがあっても逆転はないだろうと思って眺める。簡単に2アウトの後、江藤だけはきっちりと四球を選んで出塁。さすが。だからといって、試合がどうこうなるというわけもなくゲームセット。14-5。ロッテ勝利。

中国料理獅子

きょうインボイスSEIBUドームへ足を運んだ理由は、もちろんライオンズのファン(といっても、新聞で試合結果を見て一喜一憂する程度)だからというのもあるけど、メインは食事。内野指定席と球場内レストランでのバイキングがセットになった企画シートが売り出されている。1枚3000円だ。それで、球場内の食事とはいかほどなものだろうと気になっていったのである。
そのレストラン「中国料理獅子」は、不便なことに3塁側にある(したがって、ロッテの姿も多かった)。通常料金は大人1500円。中に入り、受付でチケットを見せると、「お席をおつくりしますので、少々お待ちください」といわれる。すぐに席は空いて案内される。テーブルはすべて4人掛けとか6人掛けだけど、1人とか2人できている人も多い。
料理は壁側に並んでいて、ご飯、カレーに始まり、サラダ各種、点心、揚餃子、ラーメン(担々麺、醤油、味噌)、ドリンク(アルコールのみ有料)など。別に高そうなものはないが、いずれも試合前のお腹を満足させるには十分なメニューだ。デザートにフルーツポンチがあったのだが、前に並んでいた女の子が、そのなかからみかんだけを選んですくっていた。寒天がきらいなのだろうか。
そんなこんなで30分ほど食事をして、店を出る。60分以上は追加料金と書いてあったが、時間のチェックはしていないようだった。