巨人×西武(12回戦、さいたま市営大宮球場)

ボカチカ

ファームには珍しく、開始3時間前の開場。せっかくなので早めにいってみる。
10:10ごろ、場外を3塁側からバックスクリーン方向へ歩いていると、サングラス姿のプエルトリカンとすれ違う。いまきたところらしい。かっこいいぜ。サインを求めて、2-3人が寄っていった。

不正入場ではない!

以前(5/31)この球場でおこなわれたイースタン(ライオンズのホームゲーム)では、バックネット裏と内野席のみの使用だった。だが、きょうは外野も開放している。
外野席は当日券のみで500円。バックスクリーン裏のテントにて購入する。そしてその券でもって入ろうとするのだが、もぎりのおっちゃんに「あっ、これは……」と券面を凝視される。
もちろん、いまそこで買ったばかりのものなので「大丈夫ですね」なのだが、なぜこんなことが起こるのか。
大部分の人はチケットを購入するのではなく、招待券できているのだ。そして、有料券と招待券ではデザインが微妙に違う(入っているラインが赤系統or水色)。
だから戸惑いが生じたわけだが、それにしても私より先に入っていた推定50人ぐらいの方たちは、みんな招待券だったのだろうか。

大和田公園プール

5/31(雨天ノーゲーム)はネット裏に座った。今回、まったく正反対の外野にきたわけだが、気づいたことがある。外野席の後方にプールがあることだ。
営業は来週末からで、いまはテストでもしているのだろうか。波のプールの「ざぶーん」という音が、こちらまで響いていた。
これがもしプールではなく海で、自然の音だったら、どれだけ素晴らしい球場だろう。そんなことを思ってみる。

いっぱいに埋まる外野席

10:00過ぎに入場したときは、まだ客はわずかだった。それが開始が近づくにつれ、あふれんばかりの人・人・人。読売がからむと、招待券が大量にばらまかれるからなあ。
この人たち、どのタイミングで球場を後にするんだろう。7回ぐらいかな。それまでこの混雑か、とため息。

怒ると怖いウサギ

試合前、ジャビットがファンサービスで、ネット裏席に向けてボールを投げ込もうとした。だが、フェンスを越えないのが3回ほど続く。
それで、代わりに少年野球チームの子に投げさせたのだが、こんどは屋根にのっけてしまった。ジャビットはその子を抱えてぐるぐる回転し、こらしめの刑。

プレイボール

1回表、先頭の赤田はピッチャーへのゴロ。村田がつかんで1塁送球――のはずが、投げない。ベースのほうへ向かって走っていく。
そしてようやく下から放るように投げたのは、グラブそのものであった。どうやらボールがはまり、抜けなくなってしまったらしい。判定はアウト。出だしから面白いものを見せてもらった。

試合展開

3回裏終了時で、7-1とジャイアンツが大量リード。もうワンサイドかなと思いきや、4回にタイムリー、5回に3ラン2発。8-7とライオンズが逆転してしまった。野球とはわからないものである。
その間、雲行きがあやしくなり、4回裏途中に照明が点灯、5回表にライオンズが逆転した後には、雨が降ってきてしまった。
6回表、マウンド上にはM・中村。このころには本降りとなり、客は半分以上帰ってしまった。

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雨はプレーに影響を及ぼすほどだが、中断する気配すら見せない審判団。なぜだろう。試合はもう成立してるのに。まさか、2軍の試合なのにジャンパイア行為か?
それとも、9回までいかないと審判の出場給が減るとかあるのかな(まったく知らないが)。

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8回から9回にかけては、ピッチャーが1-2球投げるごとに、ボール交換をするような状況で、時間がかかることかかること。当然、グラウンドは水たまりである。
それでも、両軍ともに大崩れするピッチャーはおらず、意外と平気なのかなとも思った。
そして、試合はライオンズ2点リードで、9回裏を迎えた。

最後までわからない

マウンドにあがったのは田中。ブルペンからとんでもない球を連発していたので、不安で仕方なかったのだが、悪い予感は的中。
いきなりストレートのフォアボールでランナーを出すと、次打者の初球に暴投で2進を許す。そして中井にはフェンス直撃のタイムリー2ベースを打たれ、あっという間に1点差。しかも0アウト。
結局、田中は何の仕事もできず、ピッチャー武隈に交代。

武隈登場

その武隈も初球から暴投で、同点のランナーを3塁へやってしまう。しかし田中と違ったのはここから。
ファーストファウルフライ*1、ピッチャーゴロでふんばり、2アウトまでこぎつけた。
だが、続く加藤健には2-3からフォアボールを選ばれ、サヨナラのランナーが1塁に出る。2アウトながらも単打で同点、長打なら一気に決着、という場面になった。

劇的なゲームセット

ここでバッターは、8回に代打で登場していた山本。振りぬいたボールはショート上方へ。鋭いライナー性の打球に対して、ショート水田が真っ直ぐ上へ手を伸ばし、垂直ジャンプ。
打球はグラブに――、収まっていた。素晴らしい美技にて試合終了。
マウンドにできた勝利の輪のなかでは、手をあげて喜ぶ選手もいて、たかが2軍の1試合とは思えぬ、息詰まる熱戦であった。

メモ

・5/31は入場口がバックネット裏のみだった。きょうは一塁側・バックネット裏・三塁側・外野の各入口があり、それぞれでチケットを購入できた。入場時にメンバー表・ラッキーカードの配布あり。
・外野席は、めったに人が入らないからか、芝生がはげておらず、きれいだった。
・外野席内の物販は飲料のみ(ライト側にて)。場外にもグッズの売店しかなかった模様。あとは公園の売店(焼そば・おにぎり程度)だが、ここ以外で弁当を販売したらいけないとかあるのだろうか。しっかりしたものが食べたかったのに、前回もきょうも困った。
・トイレはバックスクリーン裏に男女ひとつずつ(レフト・ライト共通)。上述のように、あふれんばかりの人だったため、女子トイレには列ができていた。
・外野の入場口はひとつなので、レフト・ライトの行き来は問題なくできる。
・スコアボードを屋根がわりにして、レフト側・ライト側それぞれ10人ぐらいずつが雨宿りできるスペースがある。
ジャイアンツのファームがビジターの試合のたびに参加選手を発表するのは、すごく丁寧だといつも思っている。
・ライオンズのサードは星。今月に入ってから、4試合ぐらいやっているらしい。守備にかんしてほかには、ノックのとき斉藤がファーストにも入っているのが印象に残った。
・3回裏、(ジャイアンツ)星のライト線へのライナーを、赤田がすばらしく美しいダイビングキャッチ。また同イニングで、キャッチャー吉見が、平野の暴投を胸(?)で受けて負傷交代。大丈夫だろうか。
ジャイアンツは、(同点になった場合)10回を投げるピッチャーもブルペンで準備していた。
・試合後、優秀選手だとか敢闘賞だとかが発表されたが、聞こえず。まあ、前者は岳野か。

得点

1回表、清水がライトへライナー性の犠牲フライ。
2回裏、星がセンター前へ2点タイムリー(星はボカチカのミスで2進)。
2回裏、脇谷がレフトオーバーの2点タイムリー2ベース。後藤が捕球体制に入るべくスピードを緩めたのだが、打球が伸びた。
3回裏、小田嶋が左中間場外へ3ラン。
4回表、浅村がレフト前へタイムリー。
5回表、後藤がレフト場外へ3ラン。
5回表、岳野がレフトポール際へ3ラン。両翼91に助けられた一発。
7回表、岳野がレフトへソロ。大雨なのに、傘なしでボールを追う子どもたち。
9回裏、中井がレフトフェンス直撃のタイムリー2ベース。

スコア

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
西武 1 0 0 1 6 0 1 0 0 9
巨人 0 4 3 0 0 0 0 0 1 8

NPB公式より

試合時間:3:42
観衆:4924

*1:6/29追記。ライオンズの公式サイトではセカンドフライになっている。公式がそう記載するのだから、そちらが正しいのだろう。お詫びして訂正する。