文学都市かまくら100人

朝、目を覚ますと12:00を過ぎていて、もう3限(13:00-)には間に合わない。さて、1日をどう有効活用しようかと考えていると、食卓の上の「広報かまくら」に目が留まった。
そうだ、これずっといこうとしてたんだよなと思って切り抜いてあったのが、鎌倉文学館の「文学都市かまくら100人」展の案内。遅めの朝食を食べ、自転車を走らせる。
入口手前の坂の途中で、チケット(400円)を買い、館内へ。下駄箱にカギがかかったり、荷物を置くロッカーがあったりと親切。
今回は、本来常設のスペースであるところも使って、「文学都市かまくら100人」展がおこなわれている。構成はいたってシンプル。1人ごとに、紹介のパネルと、自筆原稿や著作などの展示があり、100人分それが続く。2F(玄関を入ったところ)が、すでに亡くなった人物、階段を降りて1Fが、現役の作家になっている。
文学的な知識がないので、みなさん達筆なんだなぐらいの感想しかない。あとは、原稿用紙にもいろいろあるんだなということ。出版社のもの、文芸誌のもの、あるいは作家個人のもの…。
保坂さんは原稿用紙のマス目を無視して書いているようで、字数はあっているから不思議だ。柳さんのところには、ランニングシューズとキャップが展示されている。靴は泥がついたまま。こういうのいいな。
そうして展示は終わり、2Fの玄関付近に戻ると、そこが物販スペースになっている。この展示会のガイドブックみたいなものもあって2000円。少々高いが、一部を除き現役作家については、エッセイが収録されている。しかもほとんどの作家が書き下ろし。もちろん購入した。
2000円もするものを買う人が珍しいからかどうかは知らないが、館員さんに話しかけられる。「安藤なんとかっていう人知ってる?」と。
ええ、安藤っていうと、美姫か幸代しか知らないのだが。
そしたら、「間違えた。安藤じゃなくて、安西篤子だ」と館員さん訂正。でも、「知らないです。すいません」。なんせ100人のうち半分ぐらいしか知らないのだから。
そんな知識がない私だが、原稿を見て、作家たちの息づかいを感じることができたので、面白かった。展示のみならず、海が見える景色も抜群にいいし、観光にもおすすめ*1

*1:観光に「も」って書いたけど、観光以外ではこないか、文学館には。