代ゼミシュラン第6回吉野敬介(古文)

受講講座(02-03)

私大古文A(本科):1、2学期
SUPER POWER-UP古文(単科):春季から2学期
早大古文(単科):夏季
さらば愛しの受験生(単科):冬季直前

基本情報

読みは「よしのけいすけ」。鎌倉市大船の出身。はてなのキーワードにもなっているけど、元暴走族。彼女にふられたことをきっかけに猛勉強して大学合格。代ゼミ大船校(当時、現湘南キャンパス)のフェローをしつつ、その後も学習を続け、新卒で代ゼミの講師へ。「天才たけしの元気が出るテレビ!!」など、若いころにはテレビ出演を多くこなしていたが、講師業に集中するために、近年ではほとんど出ていない。
授業は毎回15分から30分ほどが古文とは何の関係もない雑談に当てられる。この話がとても面白く、彼の人気の一因といえるだろう。
肝心の授業本体は、いたって普通。予習では、本文をコピーし、ノートに貼り付け、それを全訳してくることが要求される。本文を訳しながら、重要単語、文法、背景知識などで解説が必要なものは板書し、解答が出るところになったら、設問を見るというスタイル。単語の板書の仕方は彼の単語集『ピ古単』と同じ。
ペンは赤と黄色を使うぐらい。板書の字は大きくて見やすい。あと板書したあと、生徒がそれを写す時間をたっぷり設けてくれる。声量にもまったく問題なし。ここらへんがしっかりしてるのも人気の要因なのかな。

所感

授業は普通の中の普通。まっとうに勉強して、まっとうに受かりたい人向けといえる。私にあわなかったのは、単語の説明。同意語、反意語をまとめて覚えていくのだが、これがけっこう大変。きちんとやれていたなら、古文はもっと得意になっていたかもしれない。余裕がある人は、授業がスタートする前(今の時期)に、『ピ古単』を覚え始めるのもいいだろう。これに挫折するなら、吉野の授業で効果をあげるのは不可能。
雑談はすごい面白い。いまだに当時の録音テープを聞きなおしたりなんかするし。『やっぱりおまえはバカじゃない』(小学館文庫)はとってもやる気が出て、かつ学習法がいろいろ載っているおすすめの本。彼の授業を取っていようがいまいが、全員必読のこと。とにかく気合が入る。