恥知らずな神田神保町のけやき書店

作家(あるいはタレント、アイドルも)のサイン会に、転売する目的で出没するやつがいる。ネットオークションが身近になって、他人に売るのが容易になったからかな。これまでにも何回か書いてきたけど、そういうやつの特徴として次のようなことがあげられる。
1為書はしてもらわない。売れなくなるからね。
2服装が汚らしい。その場の空気に溶け込めてない。
3あらかじめ「サインは指定された本にのみします」という指示を無視し、何冊もサインをねだる。他の客の迷惑になっていることも気にせず。あと、識語をねだったりするやつも。
あとたまに、トークショーみたいなのをやった後にサイン会ということがある。こういうときに、転売屋は話をまったく聞かず、早く終われと祈らんばかりに、じたばたする。まるで子どものように。
入手後すぐに売りに出してしまうということは、作家の人には興味はないんだろう。そんなのってさあ、生活に困って苦しみもがいてる人のすることだ。
だけど、そういうことを平気でする店もある。日本の古本屋(http://www.kosho.or.jp/)にも出品している神田のけやき書店がそれ。丸善で熊谷(達也)さんのサイン会があった日、『邂逅の森』(文藝春秋)の初版元帯サイン落款入りのもの、重版のサイン入り同書、あと(無理にねだったであろう)旧作のサイン本も2冊ほど出していた。あとはモブさんとか石平庄一、重松とかの本も、サイン会があればすぐに出品される。
1冊売りに出すだけでも、私には許しがたい行為に思えるが、数冊の本を一気に出品するなんて、堂々と「うちの店は、作家の方に迷惑をかけて、何冊ものサインをねだりましたよ」といわんばかりじゃないだろうか。
ダ・ヴィンチ』2003年2月号を見ていたら、72ページにこの書店が登場していたので、思うところを書いてみた。
けやき書店についての言及は、あまりネット上にはないようだが、いった人の感想が下のページに出ている。
http://www8.plala.or.jp/furan/page024.html