『フィールド・オブ・ドリームス』

映画を撮影した隣接地に球場ができて、今年の夏にメジャーの試合がおこなわれた。それが本作を見るきっかけ。

レイはどこからか聞こえてくる声にしたがってトウモロコシ畑に球場を作り、そしてまた聞こえる声に耳を傾けてストーリーが動いていく。

理想がいっぱい詰まった映画だなと思った。野球を楽しめることのすばらしさ、周囲から変人と思われても信じた道を進む情熱……。何気ないシーンに心を動かされることしきりだった。

本作を見た後で冒頭の試合の入場シーンを見ると、ああそういうことなんだなーといろいろわかる。たとえばスピーチで「Is this heaven?」と問いかけるのに対して客席がわくところとか。

ひとつ気になったのは、先に入場して選手たちを待ち構えるケビン・コスナー。役としてそこに立っているいるのか、本人として存在しているのか。それがあいまいなのもちょっと映画っぽいところがあるというか、生死のあわいがぼんやりしているのと重なるものを感じた。

DMM動画にて。