最善手説教事件

私がバックギャモンを始めたきっかけは、HEROZがアプリをリリースしたこと。それから約6年半が経った。

その6年半で、いちばん不快だった出来事について書きたい。いつか話のネタにするつもりはあったんだけど、いまがいい機会かなと思って……。

端的に言うと、私が最善手を選んだにもかかわらず「それは間違いである」と説教をされたのだ。

下記がその局面。お時間ある方は考えたうえで先に進むといいかもしれない。

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これはラウンドロビン(1ゲームごとに対戦相手を入れ替える形式)をしていたときのもの。

お相手の方を仮にAさんとする。Aさんは対戦後にちゃちゃっと局面を戻して、「なぜ実戦の手を選んだのか」と聞いてきた。

余談だけど、こうしてすぐ再現できるのはすごいと思う。普段から人に教える立場なのもあるのかな。別に撮影も録画もしてないのにね。

私が理由を言った。ちなみに実戦中も1分は考えた気がする。

それに対してAさんの猛反発を受けた。口調が次第に熱を帯びてきたんだけど、私のほうが正しい可能性はあると思っていた。Aさんの言い分に納得ができず、相づちもおざなりになった。

Aさんは私の態度が不満だったんだろうか。Bさんを呼んできてポジションを見てもらった。

BさんはJBLのタイトル経験者クラスで、十分に信用できる。そういう方が即断するならそれが正しいんだろうけど、しばらくながめても結論は出ない。

Aさんが「こうするもんじゃないの?」と聞いたけど、Bさんはうなずかない。

私は内心で「ほら見ろ。そんな簡単な局面じゃないだろ」と思っていた。

結局、BさんがXG Mobileで解析した。それを見せられたAさんが「失礼しました」と私に謝罪。40点差ぐらいあったのかな。

この日、家に帰って思ったのは相手の方のレベルが謎だと、どういうふうにアドバイスを聞けばいいかわからないなあと。

たとえば私レベルの方の指摘であれば「じゃあ一緒に解析してみましょうか」となるし、ワールドクラスの方が言うなら95%以上わたしより正しいだろうし。

あとはまあ、きつく言った後の謝罪が「失礼しました」だけなのはちょっと足りてないかなと思った。だから私がやってしまったらもっと丁寧に謝れるようにっていうのと、お詫びのジュースぐらいはつけたいなと。

私も昭和の人間なので、老害化しないようにというのは最近とくに思っている。でもお詫びにジュースという発想がすでに昭和かなという気もする。

ネガティブな話で終わると、リアルでギャモンやるのを思いとどまってしまう人がいるかもしれない。だから最後にポジティブな話も書いておく。

上にあげたBさんには本当によくしてもらった。特に上達を見せるわけでもない私に懇切丁寧に教えてくれた。何のメリットもないのに……。

あとはいつも差し入れをしてくれて、特に印象に残ってるのはタルトポンム。私はそんなしゃれた名前のものを買ったことがないからね(笑)