武田一義著、平塚柾緒原案協力『ペリリュー 楽園のゲルニカ 8』(ヤングアニマルコミックス、2020/2)

終戦翌年のペリリュー。残された日本軍には今の正確な状況が読めない。

情報のない苦労、恐怖ということでいえば、災害が起こったときの外国人観光客にも重なるところがあるかもしれない。

作中では、戦争が終わったのではと考える者も出てくる。しかし、日本が戦いをやめるわけがないと、すりこまれた意識が邪魔をして……。

思い込みの怖さだなー。まあ、いい面に働くこともあるんだろうけど。

帯に推薦文を書いている三浦建太郎は、本作から日本人の現状維持体質を見て取ったそう。