早稲田大学

講義要項を見ると、今年度の担当は以下の4コマ。
大衆小説論【水曜3限】
文系・ジャーナリズム論系演習(小説表現)【水曜5限】
文系・ジャーナリズム論系演習(ライターという仕事)【土曜3限】
現代文芸講義【土曜5限】

喜多條忠著、重松清解説『女房逃ゲレバ猫マデモ』(ハルキ文庫、2015/5)

2008年に親本が出たとき以来の再読。喜多條本人を思わせる主人公が女房に出ていかれる。子どもふたりと残されたパパ。はたして生活は回るのか。そんなところから物語が始まる。
一家が描かれる物語かと思えば、主人公の若かりし日が合間に挿入される。かつての出来事のあれやこれやは、いまの自分にどんな影響を与えているのか。そんな読み方ができるようになっている。
本職の小説家じゃないのに、うまいなあと感心。