笹生陽子「日本の児童文学」初講(4/11)

きのうの4限、第一文学部の授業にもぐってきた。なぜそこまでして、授業に出てみたかったかというと、この人は雑誌にインタビューが載っていても写真が出ていない。だから、どんなお顔をした方なの知りたい、というのが第1。あと、真面目くさった学問の授業ばかり聞いていると、大学にいくのに飽きてくるので、息抜き的なものを期待していた、というのもある。
授業が始まる頃になると教室は2階席も含めて満席で、予備の椅子を持ってきて座ってる人もたくさんいた。私と同じようにもぐりの人も多いのかな。視聴覚教材を使うためのところなので、比較的新しいのだが、教壇の上の方を見上げると、雨漏りが。
早稲田ではよくあることだが、教室内では、「憲法9条改正に反対しよう」という呼びかけが行われている。そんななか笹生さんが後ろから登場。こぎれいな、さっぱりとした方だった。
ひとまず、学生へのあいさつは後回しにして、ホワイトボードに使用する教科書について書く。途中でインクの出が悪いようで、他のペンと交換していた。学生はまだざわついているが、笹生さんが話し始めると、すっと静かになる。
お話は、どんな授業をしていくのか、去年の例を交えながら進んだ。昨年度の前期試験は「児童書の企画書」、後期は「10代に勧めたい作品の書評」だったそうで、どんな解答があったのかを説明する。ユニークなものが相次いで紹介されるのだが、受講生に笑いをもとめるのではなく、面白かったら笑ってくれよ、みたいな感じで、ひたすらマイペースな語り口。
という感じで、第1回目の講義に出席してみて、とっても素晴らしい授業だとは思わなかったけど、ほんわかした雰囲気がよかったので、次回からももぐり続けたい。
あしたは教育学部坪内祐三「編集・ジャーナリズム論」がある。こちらはもぐりではなく、ちゃんと登録してあるので、出席するつもりでいる。だけど、『文藝春秋』先月(4月)号の「人声天語」で、坪内さんがこの授業について「200人くらい登録して、残ったのは20数人」とお書きになっていた。いったいどれほどマニアックなことをされるんだろう。