V・サマーリーグ女子大会決勝リーグ(藤沢市・秩父宮記念体育館)

イントロ

サマーの観戦は初めて。別にきまりはないが、育成重視で選手起用をするチームが多い。
会場のほうも初。家から自転車で15分。9:30から販売の当日券は100枚だけというのを考慮して、7:10ごろには早々と到着。先客8人。
数分でスタッフがきて、列を伸ばす方向を指示される。客は8:10ごろから一気に増加。8:30で50人ほど。そして、スタッフが列の先頭から必要枚数を聞いてまわった。
おそらく9:00には所定の枚数に達したと思われるが、予定の9:30までは売り始めず。
当日券(スタンド自由席・2000円)を購入後、今度は入場列に並ぶ。開場は10:00。

      • -

場内に入って驚いたのは、アリーナの場所。多くの体育館では地上レベルにあるのだが、ここは3F。ちなみに1Fは武道室だそう。だから、けっこう階段をのぼることになる。もちろんエレベーターもあるが小さいもの。極力使わないほうがいいだろう。
上記のようにアリーナが3F、スタンドだとさらにのぼって4Fになる。
きょうは11:00から、コート2面で「3位・4位決定戦」「5位・6位決定戦」を同時に始める。その後、レイアウト変更があり、1面で優勝決定戦をおこなう段取り。
初戦は「3位・4位決定戦」のほうを見た。

岡山シーガルズ×JTマーヴェラス

2面も初体験。へえと思ったのが、8点と16点のテクニカルタイムアウトがないこと。また他方のコートへの配慮か、交代のアナウンス・ブザー等もない。
あとはモッパーが選手。岡山は主に竹田で、たまに小林。JTは早坂が担当していた。そしてクイック・モッパーはいないので、コートにいる選手が自分で拭く。これに手間がかかるので、テクニカルタイムアウト省略分の時間が相殺される感じ。

      • -

試合のほうは岡山のストレート勝ち。個人的には、両チームの新戦力を存分に見られて満足。
JTは石井と山口、岡山は栗原と佐々木侑。
石井は特に何も。久光時代も圧倒的な力を持った選手ではなかったので……。しいていえば、相変わらず華奢だな。吉澤あたりと比べたら特に。
セッターの山口は、ふるまいに自信があふれていて印象的だった。たぶん、誰も決められなくてもテンパるタイプではなさそうだ。
岡山のほうにいって栗原だが、攻撃面ではいいところがなかった。といって悪くもなかったが、彼女のスパイクはコースに入ればとりあえず上がる。そして、レシーブがいるところばかり打つし……。たまにストレート側を抜けたり、ブロックの上からになるぐらい。もうちょっと、得点方法のバリエーションが増えてこないとな。
佐々木侑については、1セット目の序盤に彼女のサーブ順で大きくリードを広げるシーンがあった。あとは福田といっしょにサーブレシーブへ入った際、両者の中間でエースが発生したり、ふたりとも取りにいったり。意思疎通がまだまだかな。
ところで森の引退が発表されたが、河本監督は12/13Vリーグの布陣をどう考えているのだろう。山口とセッター対角を争うならば、佐々木侑には厳しい戦いだ。

      • -

1セット目は上記のように姉のサーブで走って岡山。2セット目は最終盤に逆転して岡山。3セット目はリードをつけて岡山だった。
岡山は最後、マッチポイントになってから2枚替えで岡野と山口が入った。河本監督がこういうファンサービスの視点を持ってるとはね……。サマーならではのシーンかもしれない。
ラストをブロックで決めたのは佐々木萌。交代出場でさほどプレーはなかったのだが、3セット目終盤になっていくつかのスパイクと、前述のブロックで活躍を見せてくれた。

      • -

こちらの試合途中に、隣のBコートが3-0で終了。「5位トヨタ車体クインシーズ、6位日立リヴァーレになりました」とのアナウンス。ちなみにそのときは、ちょうどプレーの切れ目だった。

NECレッドロケッツ×久光製薬スプリングス

順位決定戦が両方とも3-0なのに、優勝決定戦の開始は13:40になった(予定より10分遅れ)。
コートが1面になったので、テクニカルタイムアウトもあるし、モッパーもいる。要するに普通の試合になった。

      • -

岡山×JTに比べると、正直、興味がわかないところはあった。これといった新戦力がいないし、コートで「おおっ」と思わせてくれる選手も見られなかった。
ただ、試合展開が面白かった。1セット目はNEC、2セット目は終盤でNECが追いついたものの久光、3セット目は久光が中盤以降突き放した。
そうして迎えた4セット目、NECは出だしから内田を起用。終盤、NECが22点のときだったかな、前衛のセッター松浦に代えてブロッカーを起用。そのため、選手たちは誰がトスをするのかベンチへ確認した。山田監督が指差したのは島村だった。それなのに、実際やったのは内田。上げたがりな人だなあ……。結局、このセットはNECが取りフルセットになる。
最終セット、12-11から久光がポイントで2点差。これで決まったかと思ったら、次のサーブがあっさりオーバーになるミスで13-12。
ここで久光は水田がポイント。14-12で今度こそ決まっただろうか。いや、NECが執念を見せた。デュースに持ち込むと、最後は18-16で勝利をもぎ取った。
この粘りは、近江が頼りになったのが大きかったと思う。敗れた久光のほうも、速いトス回しで楽しませてくれた。

閉会式・表彰式

優勝したNECには、個人トロフィーが贈られた。個別にもらえるのがトロフィーなのは珍しい。メダルとかが一般的だと思う。
敢闘賞が久光・村田、最優秀選手はNEC・島村と発表。島村は地元みたいな場所で、いい思い出になったかな。

メモ

応援団席はなし。そのため、あちこちで双方の応援が併存する状況。ケンカとかならんもんかね。どちらのファンでもない人間としたら、自由に座れてありがたいが(ただし端っこの一部が小学生席として確保されていた)。
サマーリーグのプログラムは500円で販売。参加16チームの選手名鑑。横10cm×縦21cmというサイズで、ちらちら選手を確認するのにはプレミアリーグのでかいやつよりも便利。