天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権大会(駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)

イントロ

きょうは9:30当日券販売開始で、10:00開場。私は9:10ごろ到着で、入場待機列は60人ぐらいだった。
ファイナルランドのパンフは1000円。各チームの情報は、集合写真と名前、出身校程度。とても1000円の内容とは思えないが、高校・大学は『チームの顔』とかに載ってないからね……。

東レアローズ×KUROBEアクアフェアリーズ

セット 東レ KUROBE
第1セット 25 9
第2セット 25 21
第3セット 25 14

東レの年齢順背番号は、私には好みじゃない。それでも、濱口が2番まできたことには年月を感じた。
KUROBEは180cm台が3人いる。チャレンジにしては高いほうだろう。
ところで、よく身長を基準に「高さ」のあるなしが話題になる。ふと思ったのだが、これは身長でベースでいいんだろうか。より正確には最高到達点を考えるべきなのだろうか。
たとえば、東レだったら迫田は身長175cmだが、最高到達点は305cmだ。これは荒木(186cm)の304cmを上回っている。まあ、そういうことを考え出すと面倒くさいか。

第1セット

終盤峯村が3連続サービスエース。さらに、自チームの得点を挟んでもう一度エース。圧巻だった。

第2セット

東レはだいぶメンバーを交代した。もっといえば落とした。ミドルは荒木・二見がさがって、宮田と和田。リベロは濱口から木村美里。さらに高田が登場した。エンライト・中道・峯村はそのまま出場。
セカンドテクニカルタイムアウトが16-12だったので、やはりメンバーを落とした分、差は詰まったようだ。
KUROBEはセッター位田愛(いだめぐみ)の配球が気にかかった。サーブレシーブが万全でもレフトかライトで、センターはほとんど使わないのだ。これでは、ブロックが分散しない。途中、セッターが松浦になる場面もあったが、やはりミドルは使わない。なぜだろう。高さはあるものの、決定力で劣る?

第3セット

前のセットで途中出場した田代と堀川がスタートから。そしてエンライトに代えて小平。結果は上記の通り、25-14で東レがストレート勝ち。KUROBEはついぞ、相手のブロックを破れなかったな印象。課題は明確だと思う。トス回しを改善して、壁を減らして攻撃しよう、と。
ラストは、KUROBEのスパイクがアウトになって試合が決まった。私が好感を持ったのは、大差の最終盤でなお、あきらめずにワンタッチを主張する姿。気持ちいいね。
試合全体としては、一方的な展開のわりに面白かった。普段見られない木村美里とか、出番に恵まれない宮田を目にすることができたし。
会場で気づいたことは、エンライトの踏み切り。テレビでもうっすらとはわかっていたが、ジャンプのタイミングが遅いのが特徴で、ブロッカーが合わせづらそうだ。

日本体育大学×NECレッドロケッツ

セット 日体大 NEC
第1セット 17 25
第2セット 18 25
第3セット 20 25

男子も含めてだが、大学チームは試合前の握手で、端の選手が旗を持っていく。そういうスタイルになっているようだ。

第1セット

出だしの日体大を見て感じたのは、攻撃のバリエーションが豊富だなということ。セッターの4番(大和瞳)はトスがなめらかというか、ボール扱いがやわらかい。これぞお手本という感じでほれぼれした。あと印象に残ったのが1番(中村亜友美)。サウスポーで、サーブも含めて攻撃の要。
チーム全体の話に戻ると、攻撃はいいのだが問題は守備。180cm台が0人で高さがないせいか、ブロック2枚つく余裕があっても、ワンタッチすら取れずにコートへといったシーンを目にした。あとは、ボールがこぼれて誰かが取りにいかなきゃいけないのに、足が止まったり……。

第2セット

日体大はセッターが10番(高橋舞)に代わった。ファーストテクニカルタイムアウトの後、NECが秋山のサーブ順でだいぶ走る。7連続ぐらい? 結果的には25-18でNECが取ったので、序盤から中盤にかけての連続ポイントがそのまま反映されてしまった。別に秋山がサーブで崩しているわけではないので、そこが厚みのあるローテーション順ということだろう。

第3セット

日体大はまたセッターを4番に戻した。私から見た10番の印象は、4番よりいいということはないかな。かといって、明確に悪くもなかったが。
余談だが、きょうはクイックモッパーがいなかった。ただ日体大は、時おり選手ではないメンバーがコート内に入ってやっていた。これからすると、主催者としては用意しないが、自分たちでやる分にはかまわない、と。
このセットは25-20。最後は1番がレフトから攻撃し、ブロックにかけられて終わった。1番はコートへ倒れこむ。体勢を崩したのと、もしかしたら「ああ、終わったんだな」という気持ちもあったかもしれない。
日体大の改善点は、上にも書いた守備と、あとはアタッカーの決定力。おとりでブロックを薄くできたときはいいものの、そうではないときにブロッカー相手に点を取っていく力が足りなかったと思う。
それでもNEC相手に健闘は立派。東レ×KUROBEみたいに、途中からメンバー落とされることもなかったし。

デンソーエアリービーズ×PFUブルーキャッツ

セット デンソー PFU
第1セット 25 19
第2セット 25 18
第3セット 25 21

デンソーリベロが山田。ちゃんと確認したわけではないが、リベロ用ユニフォームは山田ひとりだったと思う。そしてネーショヴィッチはメンバー入りしなかった。山田のほか、スタートは石井・鈴木・泉岡・熊谷・井上香織・井上奈々朱。

第1セット

デンソーリベロ山田が自チームにきたチャンスボールをこぼして失点など、ミスを連発。まだ試合に出たらいけないレベルかと思ったが、失態は出だしだけで、スパイクレシーブは見るところもあった。このセットは25-19だが、泉岡のサーブで稼いだポイント差という感じ。
PFUは、15番の川上が得点源。彼女が後衛だと、バックアタックがあるとはいえ苦しくなった。

第2セット

井上(奈)に代えて大竹が登場。また、前セット途中から石井に代えて鍋谷を起用している。
このセットもキープレイヤーは泉岡。中に切れ込んでも、バックアタックでもまったく止まらないのだ。
セットポイントになって、デンソーは2枚替え。セッター栄と代わった大竹、番号札を栄に持たせたままベンチへ戻ろうとする「ナイスボケ」。
わたくしごとだが、3試合目ともなると眠くなってきた。泉岡が止まらないから、ずっと同じものを見ている退屈感もあったと思う。

第3セット

25-21。PFUは終盤やっと泉岡のスパイクが上がりはじめたところで試合終了。外国人選手ロマーニャが出たり引っ込んだりだったが、彼女が戦力になってくれないとチャレンジマッチに進出しても苦しい。川上ひとりではね……。

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ここまで男女とも順当にストレートの試合が続く。終了時間がずれ込まないのはうれしい。

上尾メディックス×パイオニアレッドウィングス

セット 上尾 イオニア
第1セット 23 25
第2セット 21 25
第3セット 25 19
第4セット 18 25

因縁の対決という雰囲気は、そんなになくなってきたかな。パイオニアの選手が、吉田監督時代からだいぶ変わってるので。
あのころからバリバリ主力は吉田真未ぐらいで、今野は当時出番に恵まれず。香野と冨永は出始めたあたり。

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イオニアは冨永が先週土曜の岡山戦で負傷したため、セッター渡邉。見せ場は第2セット23-21からツーアタックを決めたところ。大事な場面で仕掛けてきた。
試合は上尾が1セットを取りはしたものの、パイオニアの優勢はゆらがなかった。
上尾で印象に残ったのは庄司。ブロッカーに当てて出す技術は、彼女ならではだなあと。

メモ

きょうはコート2面。入口をはいって、手前側が女子(Cコート)、奥側が男子(Dコート)とのアナウンス。
女子のサイド側・コート中央あたりは招待席。あと、両エンド側の前方各2ブロックは応援団優先席になっていた。要するに、試合ごとの入替制。
男子のほうは、ほとんどサイド側で見ることは不可。奥側はそもそもサイドに席がない。
スタンドは前が5列で通路を挟んで後方6列。
コート2面なので、選手交代などのアナウンスはなし。また、テクニカルタイムアウトなどのブザー音が小さく、選手たちも8点・16点到達になかなか気づかない様子だった。
駒沢大学駅からの道に、コンビニ2軒。あとはマルエツがあって、営業時間は9:00-深夜1:00。