月に囚われた男

2年ぶり2度目。前回見たときは名作だと思ったが、ストーリーを知っていると意外と冷静に見られた。ラストはこれで終わりなんだっけという感じ。

ペントハウス

富豪が住むタワーの管理人と、ひそかに悪事をはたらく詐欺師のバトル。
極上のエンターテインメントで、非情に面白く見られた。だまし・だまされの繰り返しと、隠し財産がどこにあるかで、観客の興味をひきつける。登場人物が多いのに、各々の姿がいきいき描かれているのも好印象。

『超強台風』

市民を台風から守るため、市長が立ち上がる。
2008年公開の中国作品。その水害映像は3年後の東日本大震災と重なる面もあり、よく作られてるなと思った。
ストーリーは中国のご都合が満載。一本筋で途中から飽きてくる。
一箇所うまいなと感心したのは、冒頭の市長が犯罪者と誤認される場面。要はこの人が市長なんだと客に伝える場面なのだが、こんなふうに説明してくるとはね……。よく思いついたよな。
逆に興ざめなのは、市長が子どもの画像を見せるシーン。周囲の拍手が早すぎだろう。あんなに早く、それが何なのか認識できるわけがない。
もうひとつ。水にのまれる金魚を助けにいくシーンは、わざわざいくかなという感が強くてしらけた。

      • -

以上、西成のトビタシネマにて3本立て。朝イチが9:30、そしてラストの『ペントハウス』終了は29:00!
というわけで、人によっては寝床でもあるらしい。前のほうがすいてるなと思ったら、座席を3つ4つ使って器用に寝てる人がいた。
入場前の話に戻ると、ここは隣の飛田東映と入口・券売機が共通。ただ、券売機で押すボタンが別。1万円札も使えた。
館内に入って、受付・売店も共通。券を渡して、シネマなら左、東映なら右へ進む。
それでシネマなのだが、注意事項の看板がえらく詳細だった。衣服が汚れても責任は負わないとか、東映との行き来はできないとか(当たり前だな)。あと「外に出るときは名前を」とあったので、再入場もできるようだ。
場内には一応「禁煙」の看板が出ている。だが、客の1/3ぐらいは普通に吸う。ここはそういうところだ。たぶん火災予防条例があるから、一応「禁煙」にしているが、実際に注意すると、集客に影響が出るんだろうな。
煙草のけむり以外も、環境はよくない。椅子はぼろぼろだし、前のほうで見ると、スクリーンの上のほうから液体のたれた跡が幾筋かあることに気づく。