『第9地区』

エロ漫画はエロシーンを無理やりにねじこむ。同じように、この映画にも数分置きにバトルが必要という決まりがあるらしい。いくらかうかがえる批評性も、繰り返される戦闘によって覆い隠される。結果としてすごくわかりやすい作品になっているのに、ラストはなぜか不明瞭だ。スタッフロールのあとにまだ何かあるのでは、と思ってしまった。
ふと考えついたのが、先日観た『月に囚われた男』と、企業の扱いが似ているなということ。あとはラストもそうなのかな。
評価すべきはストーリー展開がちょっとだけ面白いことと、ひたすらに残虐な映像、あとはパンフ。「エビ」を撃ち抜いたように、パンチ穴(?)が開いている。このひと工夫はいいセンスだ。
ワーナー・マイカル・シネマズみなとみらい(6スクリーン)にて。16:35の回を観るべく、10分前に到着。しかしシネコンというのは、並ぶものなのだな。それでも20分ほどでカウンターにたどり着き、予告編途中に入場できた。