鎌田慧著『ぼくが世の中に学んだこと』(岩波現代文庫、2008/5)

あしたの予習用。多作な人で、どれを読もうかと悩んだが、これにした。先週登場した雨宮処凛さんが解説対談をしているというのが理由。

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著者が社会の底辺で実際に働き、そこで見てきたもの・やってきたことが本書では綴られる。
おそらく世には、いくつも類書があるだろう。この本の特徴は、ともに働いた人たちについての記述が、非常に多く見られること。周囲をおもんぱかって生きることが、将来の幸せにつながっていく。そんな著者の考えが、文章にも表れているようだ。

小林多喜二著「蟹工船

岩波文庫版(1967年改版)にて、表題作のみ読んだ。個々のエピソードの面白さもさることながら、船中の混沌がうまく表現されてるなあと思った。