『ビッグイシュー日本版』2/1(第43号)

高田馬場駅のロータリーに売人がいるから、気になってはいた。しかし、これまで買おうという気はまったく起こらず。
どういう気持ちの変化があったのかは自分でもわからない。一度、売人の前を通り過ぎた後、くるっとUターンして、200円を手に持ち、彼に近づいていく。
つまんだ200円を「はい」と渡し、彼が手に持っている冊子を受け取ろうとする。しかし、スムーズにはいかない。彼は、まるで私が手にナイフを持っていて、いまにも刺そうとしているのではないか、といった動揺ぶりであった。めったに売れないから、びっくりしてるのかな。
ともかく、「ありがとうございます」と丁寧すぎるほどに頭を下げられ、購入することができた。内容は、自分に関心のない事項、人物ばかりで、それゆえに参考になる。
余談だが、読んでいて誤植を発見した。

17歳の少女が成長する一瞬を捉えた映画。日本で言えば、中上健二の小説にも通じるものを感じた。(p.20)

いうまでもなく、中上健二→中上健次である。これは「YOUR ISSUE」という読者の投稿欄のもの。こういうところに誤植があると、読者が間違えたのか、それともタイピングをミスったのか、いったいどっちなのだろうと、少し気になる。