上村祐子
どこかで見た名前だなと思う人がいるかもしれない。なかには顔まで思い浮かぶという人もいるだろう。
彼女は、丸善丸の内本店店員として、あちらこちらに露出しまくっている。本業よりもサイドビジネス(本業に関連してはいるけど)のほうが忙しいのでないか、とさえ思ってしまうほどだ。たとえば、『この恋愛小説がすごい! 2006年度版』(宝島社)では、書店員座談会に参加している。
彼女の名前は、福家書店の『BUNKO CATALOG 2003』に掲載されている、扶桑社の広告でも見ることができる。それは「ミステリーって面白いカモ?」というもので、各人がおすすめ本をあげる形式。上村は、『一瞬の光のなかで』を推薦している――のはどうでもいい。問題は肩書きだ。「ブックガーデンディラ上野店」と記されている。
なるほど、もとから丸善にいたわけではないのか。となると、丸善へはどういった経緯で移ったのだろう。自ら売り込んでいったのか、はたまたヘッドハントされたのか。
いや、そもそも書店業界って、優秀な店員を引き抜き、引き抜かれってことがあるのかな。そのへんの事情には疎いので、よくわからないのだけど。