『ぼくはきみのおにいさん』(河出書房新社)

角田光代の20代最後の作品ということになるのか。河出の創業110周年記念書き下ろしシリーズ「ものがたりうむ」の1冊。
ひとりっこだと思っていたアユの前に、彼女の兄と称する男の子が。ふたりは、かって自分たちが暮らしていたという家を探しにいく。
ちょっと、いや、かなり意表をつく展開だった。あとがきも含めてたった99ページだから、それぐらいしか感想がない。