盛田隆二著、佐藤正午解説『夜の果てまで』(角川文庫)

「夏の100冊」のブックカバーがほしかったのと、著者サイトの掲示板によれば、映画化の話もあるということなので、読んでみた。
それなりに面白かったけど、515ページも読ませておいて、なんてことないラストで、しょんぼりする。あと、金欠になり、犯罪行為に加担するというのが、この間読んだ『散る。アウト』と同じパターンでげんなり。なんでこの本、売れたんだろう。
キャンペーンじゃない通常の帯では「佐藤正午絶賛」というような文句が入っていたように記憶する。あの、『世界の中心で、愛をさけぶ』も、元帯は佐藤正午のコメントだ。彼がヒットに一役買ってるのかもしれない。
2005年5月20日15版発行。